2012年3月26日月曜日

【仕事】 新潟県邦楽連盟総会

昨日、新潟県邦楽連盟の総会が長岡市で行われました。連盟発足以来、総会は新潟市で行われてきたのですが、今年は初めて新潟市を離れて長岡市での開催となりました。3月下旬とは思えないほど寒かったです。気温3度。雷が鳴って、時折雪が降っていました。

会場は、長岡駅から徒歩で5分位の「長岡市地域交流センター まちなかキャンパス長岡」の501会議室。39人の正会員のうち15名の出席で、他の方は委任出席。とても綺麗な建物でした。

1時半から2時間に渡って、昨年の事業報告・決算、今年の計画等の話し合いがありました。
写真右側中央が、会長の笹川峯仙師、その左隣は、私の祖母と生年月日が同じ(今年満90歳)高橋節子師。

総会の後、これも初の試みである懇親会がありました。ただその前に、長岡に来たら是非食べたいと思っていた紅屋重正さんの“大手饅頭”。ちょうど同じ事を企んでいらっしゃった2人の先生方と寄り道しました。
http://www.beni.co.jp/

そのお二人の先生をお店の前でパチリ。
右は琴古流童門会の永島景童師、左は生田流琴親会の東條雅楽都実師。

お店の中に入り、「今すぐにでも食べたいですね~」とうっかり口走ったところ、永島師が「じゃあ食べましょう!」とご馳走してくださいました。何事も言ってみるもんです(笑)
これが大手饅頭。

お酒が入る前にお饅頭で胃をガードし、会場へ。
割烹魚藤さんです。
http://www.uoto.co.jp/

玄関先で、“寄り道仲間”の東條師と。

ここは、この連盟の演奏会が長岡で開催された後の懇親会でもお世話になっている所で、気風のいい女将もいて、お料理も美味しいお店です。
こういう席はいいですね。より仲良くなれます。同じ県で邦楽をやっている仲間。演奏会だけでは表面的な挨拶をするだけですが、お酒が入れば・・・

で、先ほどの永島師が、「“洗心”という日本酒が是非飲みたい!」と。「会費内で納まらなくなりますので・・・」という会計の方の言葉に、「じゃ自腹で!」とのお返事。
運良く永島師の隣に座らせていただいていたので、ご相伴にあずかりました。隣に座ってみるもんです(笑)

こちらが“洗心”を持ってご満悦の永島師です。

こちらは日本尺八連盟の丸山林山師と。永島師から酒瓶を取り上げて(笑)撮らせていただきました。
この“洗心”は朝日酒造のお酒。3月6月11月限定で出荷されるお酒です。
まぁなんと言うか、飲むのがもったいなく感じるような極上のお酒でした。

美味しいお酒とお料理、楽しいおしゃべりでとてもいい時間を過ごしました。

18時過ぎに長岡発の新幹線で帰京し、若干お腹が減ったのと、もう少し飲みたい騒動にかられ、いつものshake treeへ。近所のバーガー屋さんです。例の“大手饅頭”をお土産に持っていったところ、今日はこんなおつまみを作ってくれました。左はイタリアンな味付けのチキン。右はバーガーのパテです。しょう油をちょっとつけてあっさりといただきました。

本当にここは美味い。皆様是非一度ご賞味あれ!
http://sumida.keizai.biz/headline/30/


そんなこんなの3月25日でした。




武藤松圃HP
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2012年3月19日月曜日

【告知】 山田流箏曲 武藤松圃の会 第五回

私のリサイタルシリーズ「山田流箏曲 武藤松圃の会」。生まれ故郷でもあり、邦楽のリサイタルが必ずしも盛んだとは言えない新潟市で「邦楽を知っていただきたい」「箏曲を身近に聴いていただきたい」という思いから平成21年にスタートしました。毎回テーマを決めて、東京藝術大学時代の友人や、地元の先生方にご助演いただき開催しています。

過去のプログラムを振り返ってみます。
第一回は「山田流箏曲の四季 その1」として、山田流の古典作品の中から春と夏を題材とした曲を聴いていただきました。
『初音曲』・『竹生島』・『ほととぎす』・『桜狩』

第二回は「山田流箏曲の四季 その2」で、前回の続編、秋と冬を題材にした曲を四曲を演奏しました。
『秋の七草』・『那須野』・『雪中の竹』・『小督曲』

第三回は「武藤松圃作品発表」として、以前から作曲の真似事をした中から四曲聴いていただきました。
『時空(とき)の旅人』・『回向』・『三弦と箏の為の三章』・『柳都八景』

第四回は「山田流箏曲ア・ラ・カルト」として、山田流が扱ういろいろなジャンルの曲の中から“段物”“地歌移曲物”“浄瑠璃物”にスポットを当てました。
『前唄付 乱輪舌』・『東獅子』・『富本節 六玉川』


そして、第五回の今回のテーマは、「現代邦楽 箏の巨人 宮城道雄と中能島欣一」です。
昭和期を代表する二人の天才箏曲家の作品を取り上げます。情緒的な作風の宮城(生田流)と、理知的な中能島(山田流)という対照的な二人の代表曲を聴いていただきます。
会場は白山公園内の燕喜館。素敵な庭園の見えるお屋敷の奥座敷です。ホールと違ってお客様と演奏者を隔てる舞台や緞帳がありませんので、間近に身近に箏曲をお楽しみいただけると思います。リサイタルシリーズとはいえ、トークあり笑いありの気楽なお座敷ライブですので、お気軽にお出かけ下さい。

演奏曲をちょっとご紹介しましょう。

1.『三つの断章』(中能島欣一作曲)
中能島の箏独奏曲を代表する曲で、三章からなっています。伝統的な手法だけでなく、特殊な技法を多く用いていて、これまでの箏曲にない斬新さがあります。昭和17年の作品で、同29年に芸術祭賞を受賞しています。

2.『ロンドンの夜の雨』(宮城道雄作曲)
宮城がロンドンを旅した時、一晩中降っていた雨の印象を即興的に作曲した箏独奏曲です。昭和28年の作品です。目が不自由であったからこその鋭敏な感覚が如実に表れています。

3.『初夏の印象』(中能島欣一作曲)
高低二部の箏合奏曲で、昭和4年の作品です。第一章「梅雨」・第二章「夏祭り」と題されており、二面の箏の掛合いが面白い作品です。

4.『水の変態』(宮城道雄作曲)
宮城14歳の処女作です。当時の小学校の教科書にあった、水が霧・霰・雲・露・雨・霜・雪と様々に姿を変える様子を詠んだ七首の連作短歌「水の変態」の章を歌詞とした歌曲です。雨・霰を描写した、非常に技巧的な間奏が聴き所です。
新潟市三曲連盟の会長で、生田流正派の真和会・真田雅晶先生にご助演いただきます。

5.『さらし幻想曲』(中能島欣一作曲)
布ざらしのリズミカルな様子や、水の流れを描写した地唄『さらし』の特徴的な旋律を自由に展開発展させた、三章からなる幻想曲です。昭和18年に作曲された、箏・三弦・フルートの為の作品です。三者の駆け引きが、技巧的で緊張感があります。今回はフルートパートは尺八です。
尺八は、新潟でお世話になっている都山流の松澤剣照山先生の息子さんで、私と同年輩の松澤茶照さんです。

5曲とも、かなり練習しがいのある曲ばかり。お忙しい助演の方々にはご迷惑をおかけします・・・
生田流の曲を、山田流の爪で弾いてみようという無謀な試み。私は、技術向上のため!と覚悟して取り掛かっています(笑)。
年2回を目標に始めたのですが、去年はお休みしてしまったので、気合いが入ります。


山田流箏曲 武藤松圃の会 第五回
~現代邦楽 箏の巨人 宮城道雄と中能島欣一~

平成24年5月25日(金) 午後7時開演 
         26日(土) 午後2時開演

燕喜館 奥座敷  新潟市中央区一番堀通町1番地2 白山公園内

一般 2,500円   学生 1,500円  高校生以下無料

詳しくはこちらをご覧ください。
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チケット好評!?発売中


2012年3月16日金曜日

【日常】 春を見付けに

自転車で10分位の所に都立木場公園があります。
(http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index020.html)
この木場公園の東側に大横川という川が流れています。この大横川は全長7.11km。明暦の大火の2年後の1659年に開削されました。江戸城から見て横にあるのでこの名前がついたそうです。

これが江戸時代の古地図。上が北で、この地図にはないですが、左(西)へいくと大川(隅田川)があり、日本橋や江戸城があります。
縦に流れているのが大横川。それと十字に交わっているのが小名木川。ちなみに小名木川は、1590年頃に徳川家康が掘らせた運河で、千葉で作られた塩や、近郊の村で採れた野菜や東北の米の運搬に使われていました。小名木川から都心を望むと、真正面に日本橋のビル群が見えます。←先日の「ブラタモリ」の受け売りです。(笑)

で、この大横川の川岸の“河津桜(カワヅザクラ)”が咲き始めたというので行ってきました。今年は寒いため、例年よりも咲き方が遅いそうです。花は淡紅色。ソメイヨシノよりも桃色が濃いので、いわゆるソメイヨシノのようなゾクゾクっとする妖艶さはありませんが、華やかです。


陽射しだけは少し春めいていたせいか、大横川の鴨も気持ち良さそうです。

しかしまだまだ寒く、三分咲きといったところなので、蕾の間からスカイツリーがはっきり見えます。

もう一週間くらいすればもっと綺麗かもしれません。早く暖かくなって欲しいものです。

今日は北風が強くて花粉もかなり飛んだようで、目が猛烈に痒いです・・・



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2012年3月13日火曜日

【仕事】 小さな訪問者

最近私の東京の教室は、小さな訪問者ラッシュです(笑)
と言っても二人ですが、この時代に立て続けに二人が来てくれて、「箏をもっと弾きたい!」と言ってくれるのは大変有難いし、とても嬉しい事です。

一人は小学校一年生の女の子。小学校で楽器に触れて、自分からやってみたいと言い出したそうです。先月体験入門をして、今月からお稽古。はじめて家に来た時は恥ずかしそうで照れていましたが、帰りは笑顔で手を振ってくれました。
もう一人は保育園の年長さんの女の子。聞いてみると、家から歩いて1.2分の保育園だそうです。洋楽器だけでなく、邦楽器もやらせてみたいというお母様からのお問合せでした。今日体験で弾いてみましたが、とっても楽しそうでした。そしてお稽古を続けるそうです。早速明日から!

私は祖母が箏を教えていたので、箏のある風景がごく自然で、幼稚園の頃から弾いていたようです。とにかく好きで好きで、祖母の家へ行くと、早く箏が弾きたくてウキウキしていた記憶があります。
どちらもお母さんと妹さんと来ています。その妹さんたちも「弾きた~い!」と言わせてみたいなぁ。正直、自分が小さい時にどのように教わったか覚えていませんが、この小さな二人が、もっと箏が好きになって、お稽古の日を待ち遠しく思ってくれるように頑張りたいと思います。

さて、ご褒美のお菓子を買いに行こう(笑)



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2012年3月11日日曜日

3.11

“もう”なのか“まだ”なのかは分かりませんが、1年が過ぎました。東日本大震災。
去年の今日の東京は寒くて曇っていてました。

これは去年3月11日16時25分にベランダから撮ったもの。低く垂れ込めた雲とお台場のビル火災の煙が同化し、いつもと全く違う空で、とても不気味です。

この写真を見ると、あの日の空気感、あの時の恐怖と不安と虚脱感・絶望感を鮮明に思い出します。

震災から1年という事で日記を書こうと思い書き始めましたが、一体何を書いたらよいのか文章が浮かんできません。いろいろ思いはあるし、考えてはいますが、文章にできない。本当の苦しみ・辛さ・悩みは被災された方以外には分からないと思うし、私がここに書いても、単なる奇麗事になってしまうでしょう。

しかしそれは仕方ないし、それでいいのかもしれません。人に言わずとも、考え続ける・思い続ける。そして何か行動をするという事が大切なんだと思います。

M9の大地震が起きた。
巨大津波で壊滅的な被害を受けた。
原発事故で大量の放射能が放出し、汚染された。
様々な風評被害。噂をする人、それに感化される人がいる。
なかなか進まない復旧と補償。

挙げたらきりがないですが、全てが事実である以上、それらを受け止め、さらに受け入れて生きていかなくてはならないのでしょう。小さくても自分ができる事を積み重ねながら。

合掌




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2012年3月10日土曜日

【日常】 チョコレート

先日、とある方からいただいたチョコレート。(ちなみに先日といってもバレンタインデーではありません・・・)

フランソワ・プラリュ(Francois Pralus)の「バー・アンフェルナル・レ」というチョコレート。まるで金の延べ棒のような形をしています。ちょっと調べたら、2009年のアカデミーオブチョコレートで金賞を受賞した作品だそうです。
外側はミルクチョコレートでコーティングされているのですが、中は生チョコのように柔らかく、上品な甘さが口の中に広がります。また、ヘーゼルナッツやアーモンドが入っていて、この香ばしさもたまらなく美味しいです。
見た目はシンプルなチョコバーなのですが、奥深い味にすっかり虜になってしまいました。
バーボンなんかと一緒に楽しむのもいいかもしれません。





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2012年3月9日金曜日

【日常】 春の予感

今日は3月9日。「ありがとうの日」らしいです。“39=サンキュー”という事でしょう。

それはさておき、最近は妙に暖かい日があったり、今日のようにまた真冬のように寒くなったり。しかし、確実に春は近づいてきているように思います。
ベランダの紅葉の枝に芽らしきものを発見しました。今日の冷たい雨に寒そうですが、しっかり自分の存在をアピールしています。

これからは、これが驚くほど日に日に成長して、立派な葉を付けていくんですよ。

それから、プランターには「紫蘭(シラン)」の芽が出てきました。春になるとよく見かける花で、本来は紫色なのですが、家のは白い花が咲く「白花シラン」と、花の周りが赤い「口紅シラン」です。

早く暖かい春が来て欲しいですね。

ただ、花粉症の私にとっては辛い季節でもあります。昨日から本格的に症状がでてきました。薬を飲んで、目薬さして、点鼻薬で鼻通りをよくして・・・

花粉症のみなさん、がんばりましょう。



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2012年3月5日月曜日

【演奏会報告】 正派新潟地区 家元講習30回記念 箏曲演奏会

この日記でも何度かご紹介した正派新潟地区の演奏会が、昨日3月4日無事終了しました。
会場は新潟市音楽文化会館。お天気にも恵まれて600人を超える方がいらっしゃったそうです。箏の演奏会でここまで席が埋まっているのは近年では珍しいのではないでしょうか。

会場ロビーから見える昭和大橋。とてもいいお天気です。

そして客席の様子です。

11時に開演し、全12曲。私の出番は一番最後の曲。坪内逍遥作歌・中島雅楽之都(なかしま うたしと)作曲「和歌の浦」。舞踊組曲として作曲されたもので、序と三章に分かれています。平和で常春の和歌の浦に住み暮らす鶴の夫婦が名残りを惜しみつつ雲井の空へ飛び去る心をうたっています。

出番前の様子です。左から指揮の鯨岡徹さん、新潟大学邦楽部の高橋君、私。

演奏会は、楽器屋さんや高橋君達新潟大学邦楽部の皆さんのお蔭でタイムテーブル通りに進行し、「和歌の浦」も時間通りにスタートしました。緞帳があがり、唄の8人と指揮者が花道から登場。

舞台の全景。いよいよ演奏です。

70人近い出演者の、本番独特の気合が感じられ、私も楽しかったです。
後列は笙の野津輝男師、打物の堅田喜俊・堅田喜子・望月初寿三の各師。
指揮の鯨岡さんの左が、二代目正派家元 中島靖子師、中央は副家元 中島一子師。

この写真では鯨岡さんの顔が見えないので、こちらのアングルから。

演奏後花束贈呈があり、演奏会は無事終了しました。


そして会場を移して祝賀会です。ホテルオークラ新潟。

ここから見える、信濃川にかかる萬代橋はとても綺麗です。先ほどの昭和大橋よりも下流にあります。

美味しいお料理と美味しいお酒をいただきながら、演奏会を振り返りながら楽しいひと時をすごしました。

8時前にお開きとなり帰ろうとしたところ、竹峯会の笹川会長・増井氏に誘われて、鯨岡さんとともに4人で二次会。その後鯨岡さんと三次会。かなり酔っ払って深夜1時過ぎに帰宅。

今日は久々のかなりの二日酔いです。なんとか布団から這い出して、この日記を書いています。今日は全く使い物にならない武藤です・・・休みでよかった。そして、また布団に入ります。(笑)




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2012年3月3日土曜日

【仕事】 ゲネ

皆さん、“ゲネ”って知ってますか?
“ゲネ”とは、ドイツ語のGeneral Probe(ゲネラールプローベ)を略した言葉で、意味は「General=総合」「Probe=稽古」。“ゲネ”とか、“GP(ゲーペー)”とも言います。いわゆる、本番前最後の練習
・総舞台稽古という事ですね。

今日は午後から、明日の「正派新潟地区 家元講習30回記念 箏曲演奏会」のゲネがありました。
舞台はこんな感じです。当然明日は全員着物ですが、今日は洋服です。


横から見るとこんな感じです。
とにかく人数が多いので、全員が舞台に乗らず、唄と指揮者は緞帳の外という事になりました。

今日写真を撮ってくれたのは、お手伝いに来ていた新潟大学邦楽部の学生さん。「好きに撮っていいよ~!」とカメラを渡したら、面白い画像がいくつかありましたのでご紹介。

まず学生さん4人の集合写真?ブレブレですねぇ(笑)

そして、なにかポスターに使えそうな画像。

みんななかなかいい感性をしています。彼らは色々な演奏会にお手伝いとして来てくれているのですが、年代が近い(と私は思っています)ので、なかなか楽しいです。
明日もよろしく!

そして、皆様ぜひお越しこださい。私が男唄ソロで出演する「和歌の浦」は午後2時半頃です。


演奏会詳細は↓

「正派新潟地区 家元講習30回記念 箏曲演奏会」

◆と き  平成24年3月4日(日) 午前11時開演  開場10時30分
◆ところ  新潟市音楽文化会館 ホール  新潟市中央区一番堀通 ℡025-224-5811
◆入場料 2,000円

◇主 催 正派 新潟地区
◇後 援 新潟県・新潟市・新潟市教育委員会・一般財団法人新潟市音楽芸能協会・財団法人新潟市芸術文化振興財団・新潟県邦楽連盟・新潟市三曲連盟・新潟日報社・NHK新潟放送局・BSN新潟放送・NST・TeNYテレビ新潟放送網・UX新潟テレビ21・エフエムラジオ新潟

■プログラム■
〔第一部〕
秋の曲・薫る花・箏二重奏曲第二番・牡丹・旅の組曲・松籟譜・萩の露・追い弾き八千代獅子

〔第二部〕
三弦と十七弦のための三章・尺八本曲鶴の巣籠・手まり・和歌の浦

■特別出演■
正派家元 中島靖子  副家元 中島一子

■賛助出演■
鯨岡徹(指揮)、武藤松圃(唄)、堅田喜俊・堅田喜子・望月初寿三(打物)、野津輝男(笙)、剣照山会・竹峯会・江雲会(尺八)



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2012年3月1日木曜日

【仕事】 出前コンサート

今日から3月、弥生です。昨日の雪が降る寒い日が嘘のように、今日は春の匂いのする穏やかな日になりました。
10時過ぎの新幹線に乗って新潟へ。今回は、出前コンサート、正派演奏会のゲネ・本番、お弟子さんのお稽古と盛りだくさんの新潟です。

今日は出前コンサート。これは、私が所属している新潟市三曲連盟の各団体が持ち回りで行っているものです。
そして今回は私たち箏曲松濤會の番。新潟市西区青山にある“サンヒルズデイサービスセンター”という所へ行ってきました。
まるでヨーロッパのリゾートに来たような気分になれる建物です。3年前にできたそうです。
この建物には住宅型有料老人ホーム、介護付有料老人ホーム、デイサービスセンターがあります。


今日のプログラムは、全体的に春をイメージしてこの3曲。

1.「六段調」
(京都のお菓子「八橋」の名前の由来にもなった、近代箏曲の祖八橋検校の曲で、箏曲の代表曲です。独奏しました。)

2.「春の曲」
(幕末の箏曲家吉沢検校の作曲で、古今和歌集から春の歌を歌詞にした曲。明るく品があり、とても綺麗な曲です。左から、私・会員の時田さん・母)

3.「さくら ~主題と変奏~」
(自作。日本古謡「さくら」を六つの変奏曲にしたものです。箏2パート・十七弦・尺八という編成ですが、今日は箏2パートで演奏しました。割りといい曲かも!と自画自賛。)

途中お話もしながらのアットホームなコンサートにしました。

そして、明後日はひな祭りなので、最後に箏を伴奏にして皆さんに「うれしいひな祭り」を歌っていただきました。皆さんとてもお上手でびっくりしました。奏者とお客様が一体となれるコンサートって、とても温かい気持ちになれますね。

皆さんとても熱心に聴いてくださっていて、大変喜んでいただけたようです。中には涙を流して拍手をしてくださった女性もいらっしゃって、こちらも感動しました。こういう時、演奏家をしていてよかったなぁとつくづく感じます。そして、とても爽やかな気分になりました。
こういう活動を個人的にもやっていきたいですね。

今晩は美味しいお酒が飲めそうです(笑)



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