2016年7月29日金曜日

中村紘子さんとの思い出

思い出というほど大した事ではないですが・・・

私が東京藝大に入学した平成10年に完成した「奏楽堂」。奏楽堂が満席になるのが初だという入学式の後に、残響テストにも参加しました。
それはともかく、その当時様々なこけら落とし公演があったのですが、邦楽科でも演奏会がありました。入学してすぐだったので、もちろん出演ではなく、裏方。何せもう18年も前なので、細かいことは記憶が曖昧です・・・

その公演の打ち上げが学食「キャッスル」で行われました。その際にゲストでいらっしゃたのが中村紘子さん。


その時に撮った写真がこれ。

中村紘子さんを中心に、邦楽科山田流の学生や卒業生が写っています。
(武藤は中村さんの右隣、ではなく、後列にいます。)

みんなでサインをもらおう!という事になり、失礼ながらも手帳に書いてもらいました。

グランドピアノの絵と「1998.5.23 中村紘子」。

上京して二か月も経たない武藤は、さすがに藝大はすごいなぁ。東京はすごいなぁ。と感心した覚えがあります。

26日に中村さんが亡くなったというニュースを今朝聞いて、段ボールの中からこの写真とサインを出してみました。
日本を代表するピアニストだった中村さん。誕生日が7月25日で命日が7月26日。そして72歳になったばかり。残念です。

ご冥福をお祈りいたします。

合掌




武藤祥圃HP

2016年7月16日土曜日

平成28年 花火始め

まだ梅雨は明けませんが、もう蝉は鳴いているし夏本番なんじゃないかと思うような暑い日もあります。もう7月半ば。今日現在で新潟滞在率6割。しかも今回で3往復目という行き来ぶり。誰か、交通費をください(笑)

そんな事はおいておき、花火狂の武藤は、本日が今年の花火始め。

場所は新潟の関屋浜。「第15回 関屋浜 海の花火大会」
午後7時半から8時10分で約300発という小規模なものではありますが、多くの人の協力で打ち上げられるアットホームな花火大会。
ですが、新潟市長さんや元衆議院議員さんの開会の挨拶で始まるのであります。

気持ちの良い海風に吹かれながら見る花火、風情があっていいもの。
海上の船から打ち上げられます。近いので、大玉ではなくても立派に見えるんです。



今年は隅田川や江戸川といった毎年言っている恒例の花火大会が仕事で行けません(>_<)

で~も、8月2日は長岡の花火は行っちゃうんだもんね!27年ぶり(笑)
しかもお弁当が出て飲み放題のとこで見ちゃうんだもんね!
今年はこれが見れれば他はいらない。
とっても待ち遠しい。

皆さんも夏を満喫してください!



武藤祥圃HP

2016年7月12日火曜日

泉鏡花

とある方から作曲の依頼を受けました。
泉鏡花の小説を題材に、その方が作った詞に曲を付けて欲しいと。

お恥ずかしながら「泉鏡花」は名前と、彼の作品を題材にした邦楽作品をテレビでなんとなく観た記憶しかない。自分で手に取って読んだことなど一度もない。


自分が日本の伝統芸能に携わっていて、したり顔で演奏していながら、日本の文学については何も知らないじゃないか、と心から恥ずかしいと思っています。最近ちょっとそんな事を思っていたところでした。


「人生は一生勉強」


よく聞く言葉ですが、今まであまり実感がありませんでした。
人に箏や三弦の技術を教授している自分。確かに教える事はとても勉強になります。しかし、人間としての勉強はそんな事ではない。
様々な分野の色々な方々と話をさせていただいたり、高校生や大学生に教えたりする時に感じるのは、自分の知識は薄っぺらなんじゃないのか?その論にきちんとした裏付けはあるのか?人に教えるほどの人格なのか?とよく考えます。

今回、自国の文学について勉強できる機会を得たというのは大変有難く思います。

「泉鏡花」についてちょっと調べたところ、彼の生年月日は1873年11月4日。
私の生年月日は1973年11月4日。

ちょうど100年違い。何という縁だろう。ちょっと鳥肌が立ってしまいました。

これからの課題ができました。有難い事です。



実は真面目な事も考えている武藤です。




武藤祥圃HP





2016年7月10日日曜日

126年分の御利益をいただいてきました

今日7月10日は、ウィキペディアによると

「グレゴリオ暦で年始から191日目(閏年では192日目)にあたり、年末まであと174日ある」

とあります。

先月6月10日は「武藤の日」
同じ語呂合わせでいけば7月10日は「納豆の日」

しかし、それより有難い日なのですよ。
なんと「四万六千日(しまんろくせんにち)」。詳しくはこちらをどうぞ。

という事で浅草寺へ行ってきました。まずは本堂でお参り。提灯が雰囲気を盛り上げてくれます。

ほおずきの露店もたくさん。まあ「ほおずき市」だから当たり前ですが(笑)


せっかくだからゲットしました。夏だし、麻の着物で。

帰りは浅草寺脇の飲み屋街で一杯。

下町、とっても元気です。いい休日でした!


あ、もちろん選挙を済ませてから出かけましたので~。




武藤祥圃HP

2016年7月8日金曜日

新潟青陵大学箏曲部 デビュー戦は快勝!

創立丸一年の新潟青陵大学箏曲部。6日が今年度のデビュー戦でした。

戦いの場は、「月見草の会」。ただし戦(いくさ)とは程遠いのどかな会合。

この「月見草の会」は、新潟青陵大学の地域貢献活動として、周辺の方々をお招きし、中庭の月見草を愛でながら歓談し、演奏を楽しむという会です。
大学として大切にしているという催しです。

“新潟青陵大学箏曲部”として初出場しました。
現在部員6名。中学・高校からの経験者2名、大学スタート4名。

会の終了後、顧問の野口雅史先生と記念撮影。

演奏が終わってこの笑顔ができるという事は、とてもいい演奏ができた証。
ではその演奏の時の写真をどうぞ。
今回演奏したのは久本玄智作曲『三段の調』。高低二部の箏による合奏曲です。

 



お客様のがっつき具合を見ていただけば、演奏の良さと、若い学生が真剣に箏に取り組んでいる尊さがお分かりいただけると思います。


この箏曲部、現在6名ですが、今年度当初は2名でした。
一生懸命勧誘し4名増やしてくれました。
勧誘期間には、このようなポスターを作ってくれたので、矢印に操られて4名入部したという事です(笑)
 ミッキーにミニーにドラちゃんまで!
保育士を目指している学生が多いからでしょう。いい先生になりそうだ。


私、内面も外面もイケメンだそうです。
いや、ちょっと待て!「外面も」に「⁉」が付いているではないか!
どういう事だ!今頃気づきましたが、次回部活にいったらぼやいてみたいと思います。

活動場所の入口にはアンパンマン。


新潟青陵大学箏曲部は、今年度いろいろな場面で演奏できそうです。
今月末は古町で。秋には学園祭。そして11月3日の新潟市三曲連盟の演奏会にも出させていただけます。

とても明るく、しかし真面目で礼儀正しい学生たち。これから一層気合を入れて練習しないとね。そして女子力高めようね(笑)

新潟青陵大学箏曲部、(私ともども)どうぞご贔屓に!



武藤祥圃HP

2016年7月6日水曜日

本堂じょんのびこんさーと at 改観寺

3日(日)、新潟市秋葉区の改観寺の本堂で「じょんのびコンサート」がありました。
昼・夜の二回公演。合わせて約250名の方が聴きに来てくださいました。

共演したのは、ヴァイオリンの廣川抄子さんとチェロの渋谷陽子さん。


第一部の幕開けはモーツァルトの『フィガロの結婚』より“恋とはどんなもの”

その後は箏。自作の「回向」
浄土真宗宗祖の親鸞聖人に和讃を歌詞にした曲です。
美声で観客を魅了したとかしないとか(笑)

そしてヴァイオリン・チェロでヘンデル作曲「パッサカリア」

それから3人でピアソラ作曲の「オブリビオン」。タンゴの曲。
アンケートを見ると、これが一番好評だったようです。

第一部最後は・・・
今が旬の「〇〇丸」(←クイズです(笑))のテーマ曲。
十七弦を使ってみました。


そして第二部は、このコンサートの真骨頂。改観寺のご住職が脚本・演出・主演の音楽劇。
今回は「野辺のうた~良寛のしらべ~」

新潟が誇る、僧侶でありながら詩歌にも秀で、あまりの純粋さから生き仏と称された良寛。
この良寛の膨大な歌から14首を選別して小西奈雅子先生が作曲されたか歌曲集を、ヴァイオリン・チェロ・箏で編曲し、演劇に仕立てました。
奥にいらっしゃるのがご住職さま。
スクリーンには和歌などが投影されました。


ちびっ子の熱演も目玉の一つで、大好評!
かわいい男の子3人なのですが、一応モザイクかけました(笑)
これは、子どもたちが凧揚げをしている時、なかなか高くあがらない凧を良寛様が見て、その凧に「天上大風」と書くと、高くあがったというエピソードの部分です。
左奥のツルツル頭の子が良寛さま、手前の二人は村の子ども。凧が高く上がったので「ワーイ!ワーイ!」と喜んでいる所です。

最後は良寛さまの故郷出雲崎からも見える佐渡が歌詞にある「砂山」をお客様と一緒に合唱してじょんのびとしたコンサートを終えました。

このコンサート、今回で12回目だそうです。私はこの度2回目のご縁をいただきました。人の心が通う素敵なお寺でのコンサート、また演奏できる日があるといいな~

お越しくださった皆さま、有難うございました!


武藤祥圃HP