2022年2月18日金曜日

出前体験教室

 新潟県が主催する新潟県の文化祭「新潟県文化祭2021」の事業の一つに「出前体験教室」というものがあります。これは、県に芸術家登録している団体や個人に県を通して学校などから依頼があり、我々が出向くものです。

今年度(令和3年度)は、私が所属している“新潟県邦楽連盟”と私個人にそれぞれ一件ずつあり、先月出前してきました。作り立て?を迅速かつ丁寧に出前いたします。


まず、1月13日(木)は、新潟県邦楽連盟として、琴古流尺八竹峯会の増井峯庸師と母と私で三条市立栄北小学校に行きました。5,6年生合同で40数名です。御多分に漏れず“児童のソーシャルディスタンスを保つため”に、場所は体育館となりました。「ジェットヒーターをご用意します。」ということで、十分な暖かさではないにしても、そこまで寒くはなかろう。と勝手に思い込んで学校へ到着。体育館へ楽器を搬入。

「さ、さむ。」「え、ジェットヒーターとやらは?」

ええ、我々が到着してから体育館に運び込まれ、電源が入れられたのでした。体育館の温度計は終始5度でした。

「朝からつけといてくれよぉぉぉぉぉ」と心の中で叫び、少々ひきつった笑顔で準備を始め、リハーサルをして、授業開始となりました。

※ガキな武藤は心の中に留めておけずに書いてしまいました・・・


さ、気を取り直して!13:35授業開始。

箏の歴史や、箏と琴は実は違う楽器だよ、とか、生田流と山田流があるよ、とか、楽譜はこんなんだよ、とかとか、様々な箏のコトを説明したり、


スペシャルアレンジ?の「さくら」や「六段調」を演奏したり、

学校からのリクエストで「春の海」を演奏したり、

尺八の色々を説明して、「鹿の遠音」を演奏したり、

箏だけで久本玄智作曲「飛躍」を弾いて、レクチャーコンサートは終了。

後半は体験。さすがに寒すぎるので(しつこい?)、コートを着ました。

15:10に終了し、片づけをした後に控室でいただいた熱いコーヒー(いや、しつこいな)の美味しかったことといったらありませんでした。

この日はお昼頃に三条地区に大雪警報が出たのです。行くときは全く雪はなかったのですが、が、授業が終わった頃にはこの有様。


10数センチは積もっていましたね。そりゃ寒いわけだ。(だからしつこいって!)



そしてもう一件は1月24日(日)。こちらは私個人にきたもので、母と三条市立旭小学校へ。


こちらは5,6年生合計で20名。音楽室でした。栄北小学校と同じ流れです。ただこちらは45分なので、説明も短縮バージョンで。

とは言いながら、話し出すとだめなのよ、この人。音楽年表を見つけちゃったもんだから、児童に後ろ向かせてしゃべってみたり、ここは龍の舌の部分だよーなんて頚椎ヘルニアで痛いのに箏を持ち上げてみたり。


しかし、それは子供たちの熱い視線が私をそうさせる訳なのですよ。
ここでも色々演奏したり、体験してもらいました。


当日のスライドショーです。こっちはモザイクかかってないのね。じゃ、上の写真も加工しなくてよかったじゃん(笑)



後日児童全員の感想をもらって読んだのですが、かなりの人数がかなり興味を持って、「またやりたい。」「もっと弾きたい。」「来年も来てください!」と書いてありました。
こういう事業はとても意義深いので、これを次に繋げる何かを考えなくてはいけないんですよ。(←お前がな)いや、分かっています。考えていきます。



それでは皆さまご機嫌よう。