2020年4月30日木曜日

【ちょっとお聴きよ山田流】第二回「熊野」

今日は4月の晦日ですね。毎日、今日は何月何日の何曜日か?というのをしっかり確認しないと、日付も曜日もあやふやになってしまいます。でもこれって認知症のチェックに使われる項目でもありますよね。毎日家にいて、毎日これといって変化のない生活をしていると、危険です。私の年齢でさえ「????」と思うことがあるのですから、年かさだと思われる方々は気を付けてくださいね。

ちなみに上のリンクのチェック、私は14点でした。


さて、今日は【ちょっとお聴きよ山田流】の二回目です。3週間前の第一回では「桜狩」をご紹介しました。第二回は「熊野」です。作曲は流祖の山田検校です。

「くまの」ではなく「ゆや」と読みます。

内容をごく簡単に申し上げます。

主人公は「熊野」という女性です。熊野の母親は重い病で、いつ息を引き取ってもおかしくない状況です。熊野は主人である平宗盛に暇乞いをしていますが、許してくれません。それは、一緒に清水寺に花見に行きたかったから。(今であれば即離婚の案件ですな)

まず、この背景が分からないと、この曲を聴いてもなんとも面白くありませんし、物語の良さ、あわれも感じられませんので、まずここを押さえておきましょう。
演奏する側がこれを知っていないなんてのは、論外です。(いない、とは思いますが・・・)


そんな重い気持ちで熊野は宗盛とともに清水寺へ行きました。
そこからの歌詞をちょっと現代語にしてみると・・・

清水寺にて
〔熊野〕殿様、お酌をいたしましょう
〔宗盛〕おお熊野よ、我はそちの舞が所望じゃ
(熊野の気持ちを宗盛は理解しているのかしら・・・)

〔熊野〕あらあら、急に雨が降ってきて桜の花を散らしていおります。なんと無情な雨でしょう。降っている雨は、私の涙のようでございます。雨で散る桜を惜しまない人はおりません。(短冊にさらさらと詠んだ歌を書く)
〔宗盛〕なに意味深なことを申しておるのじゃ。それを見せてみよ。
〔熊野〕「いかにせん 都の春は 惜しけれど 慣れし東の 花や散るらん」(どういたしましょう、殿とご一緒している都の桜の花も惜しいのですが、住み慣れた地の花(私の母の命)も今にも散ろうとしている)

〔宗盛〕もっともなことだ。申し訳ない。すぐに暇をやるから母のもとへ帰りなさい
〔熊野〕え、暇を?
〔宗盛〕そうだ。早く、早く帰りなさい

そんなやり取りがあって、熊野はその場から東の国へ下っていきます。
熊野が母の死に目にあえたかどうかは・・・


この曲のメインは後半のこの部分です。

前半は何が唄われているかというと、平家物語の冒頭をもとにした、清水寺の情景です。そして、情景描写は「また花の春は清水(きよみず)の~春も千々の花盛り」で終わり、上記の本題に入っていくわけですが、その舞台転換というか気分を変えるために「合の手」(唄のない器楽部分)が入ります。

それがこれです。なんともいい演奏(自画自賛)。いやいやなんとも美しい。熊野、宗盛それぞれの揺れ動く気持ち、そして満開の清水寺の桜、それがはらはらと散る様子が見事に描写されています。
前回の桜狩同様に私の演奏を重ね録音しています。タテ(曲の進行を担い、特別な旋律を演奏する人)のパートに三絃(三味線)を重ね、それを流して主旋律を弾いている映像です。


うーーーーーーーーーん、いつ聴いても、いつ弾いても、何度聴いても、何度弾いても惹き込まれます。

ちなみに全曲演奏すると22~23分です。
機会があったら録画してみましょう。

熊野について興味を持った方はこちらをご覧ください。


明日から5月。次回の【ちょっとお聴きよ山田流】からは初夏や夏の曲をご紹介します。


それでは皆さまご機嫌よう。







2020年4月29日水曜日

クセになりそう♡

お知らせしておりましたように、昭和の日の午後7時から、新潟駅前の錦屋酒店さん主催の「オンライン蔵元の会」が賑々しく開催されました。誠にお目出とう御座居満寿。

酔ってるし、夜中だと変なテンションだ(笑)

自分がどう映るのか、どうやったらオンラインで質のいい音を届けられるのか、研究の余地は大きいですが、見逃した方は下のYouTubeをご覧ください。主に30分くらいからしゃべっています。
やっぱり私、人の前に出て何かやるのが根っから好きなんだなぁと再認識した次第です。
そしてもっと話術を磨かないと!


では、皆さま善いSTAY HOME週間を!
こちらからも飛べます。

それでは皆さまご機嫌よう。

2020年4月28日火曜日

明日の夜は・・・

明日4月29日は天長節(戦前か!)、いや、天皇誕生日(昭和か!)、いや、みどりの日(20世紀か!)、いや「昭和の日」です。

と、一人ノリ突っ込みをしてみました。明日は昭和の日です。

で、本日の要件です。

中学の同級生が新潟駅前で「錦屋酒店」という酒屋をやっています。
(錦屋酒店さんのHPより)

普通じゃ買えないような珍しいお酒も取り揃えてあって、大切な人へのプレゼントの際はいつも利用しています。

その錦屋酒店さんが、いつもは美味しいお店などで行っている蔵元会を、このご時世ですのでオンラインで始めたとのこと。新潟県内にたくさんある蔵元の中から、女将選りすぐりの蔵元さんが、色々なお話を聞かせてくれるという内容です。そして皆さんはご自宅で好きなお酒を飲みながら、ゆっくり観るという趣向。人使いの荒い(ま、同級生ってことで許して<m(__)m>)女将の加藤裕子さんから連絡が来て、ちょっと出てくれない?と。そして何か弾いて欲しいなぁ。と。

時間は有り余ってますし、次に人前で弾くなんていつになることやら・・・という状況なので、「いいよー」と返事したものの、オンラインだとやっぱり音がね・・・

そこで、演奏はYouTubeにアップされている私の演奏の物を流用してもらうことにしました。何の映像かは当日のお楽しみ。冒頭部分くらいは恐らく皆さんがまぁまぁ知っているであろう曲を、こんな風に!?的なものです。そしてちょこっとお話はするはずです。

4月29日(水・祝)午後7時~ 約1時間
錦屋酒店オンライン蔵元会ch
↑から飛べます。
明日は「鶴齢」の青木酒造さんです。

↓は先週土曜日の第一回目のダイジェストですって。

さて、どうなりますことやら。

美味しいお酒とおつまみとともにどうぞ!


それでは皆さまご機嫌よう。



2020年4月27日月曜日

今日の出来事

「今日の出来事」というと、ある年代の方までは日本テレビのニュースのタイトルを思い出すことでしょう。今の「ZERO-----」の時間帯ですね。
私の年代で記憶にあるアナウンサーというと小林完吾さんや櫻井よしこさんあたり。

今日も一日在宅ワークでした。何もしていませんがね(笑)

そんな中「嬉しい出来事」と「衝撃的な出来事」の2つが起きました。

まず「嬉しい出来事」は、腸活第二弾が届いたこと。
お世話になっている作曲家の先生から、心温まるお手紙と一緒に「免疫力アップのための名物」が送られてきました。
どーーーーーーん

人との接触を絶たなければならないこの時期に、こういう心のつながりを感じられるものってとても嬉しいです。そして、気にかけてくださる方がいるというのは幸せなことです。

先生、有難うございました!



そして「衝撃的な出来事」というのは、長ネギ。

ほら奥さまー、小池都知事も「お買い物は3日にあ1回程度に」っておっしゃてるじゃありませーん?ま、宅では緊急事態宣言が出てから1週間に1~2回でいいように買いだめしておりざますけどね。

で、3本セットで買って1本余っていた長ネギを今晩使おうと思って出したんざますよ。そしたらこれ。シンク下の野菜入れから出して吃驚仰天ざますよ。(※画像は余計な先っぽは切り落としてあります)

これ、ネギ坊主ざんしょ?そんなに日にちは経ってないですけどね。暖かくなってきたから成長が早いんでしょうか。

よく見るとなかなかキレイです。

拙者は接写してみたでござる。
なんか無駄にオシャレに映ってます(笑)

どうにか育てようかと思いましたが、これ以上長ネギのストックがないので、半分以上使ってしまいました。でもこんな風にしてみました。

どうなりますことやら。



それでは皆さまご機嫌よう。





2020年4月25日土曜日

腸活でSTAY HOME

タイトルだけ見ると、腸活をしすぎてトイレから離れられずにSTAY HOMEしている的な感じにも読み取れますが、そうではありません。

いま注目の腸活。免疫力を上げて自律神経の乱れを正常化し、健康に!


この6月に、新潟県阿賀野市にあるお寺様がヴァイオリンの廣川抄子さんとチェロの渋谷陽子さんと私の3人組の「トロントリオ」でのコンサートを企画してくださっていたのですが、この疫病の流行で来年に延期になりました。

そのご連絡のあとほどなく丁寧なお手紙をいただきました。そこには贈り物をしたので数日でお手元にとどくはずです、と。

2日後、宅配便で届きました。

あ、そうそう皆さん、宅配便が来た時、受け取るために玄関開けてませんか?

今はだめですよ。配達してくださっている方のためにも自分のためにも。
インターホンや玄関越しに「そこに置いておいてください。配達ありがとう!」と言ってくださいね。とにかく人との接触を減らして!

話をもとにもどして。

お寺様からの贈り物は・・・


ヨーグルトでした。と言ってもただのヨーグルトではありませんよ。

阿賀野市が誇るヤスダヨーグルト

どーーーーーーん

この倍以上あります。ヤスダヨーグルトは飲むタイプのものしか食べたことがなかったので、これはいやぁ嬉しい!

この他にダノンビオの数種類が冷蔵庫に入っていて、我が家はさながらヨーグルト祭りです。

ってのは、最近体温が低いんですよね。疲れやすくて。

今まで定期的に体温なんか計ったことないので、体温が低いのは最近じゃないのかもしれないですが(笑)
35度台なんてざらにあります。



この間なんて

こんなこともあったし、写真を撮り忘れたのですが、33.9なんて日もありました。体温計がどうかしているのか?

でも今までになく手や足の指先がすごく冷えたりするしなぁ。


と、こんなことがあるのもですから、このヨーグルトで腸活。免疫力upに自律神経を整えてと。

その他には、こんなお昼をベランダ(実は玄関前)で食べたり(笑)。
味噌をお酒で溶いて砂糖を入れ、おにぎりに塗ってトースターで焼いて。みそ汁は、大根おろしとなめこです。温まります。

あとははこれを買って、お風呂にお湯をためてみたり。

だってスーパー銭湯は休業しているし、この時期普通の銭湯に行くのもためらわれるしね。


そんなこんなで、今日からのSTAY HOME週間は腸活週間となりそうです。


皆さんも健康にはご留意ください。


それでは皆さまご機嫌よう。





2020年4月23日木曜日

戦争とはこういうことなのか

岡江久美子さんが亡くなったというニュース。かなり衝撃的でした。
先日の志村けんさんもそうですが、よくテレビでお見かけする方や、長く活躍している方というのは、何というか“他人”ではないんですよね。心持ちとして。

ですから、志村さんや岡江さんが亡くなるというのは、普段なかなか会えないけど付き合いの深い親戚が亡くなるような気持ちになるのです。共感してくださる方も多いと思います。しかしそれがこう立て続けに起こってしまうと、何とも言えず重苦しいというか、やり切れないというか、現実として処理しきれないというか。とにかく胸が痛くなります。

そして、この嘘のような状況がこれからも続くのでしょう。そればかりか、実際の自分の身近に(いや自分にかもしれないし)起こる可能性が一番高い状況が今なんです。今の状況を「有事」というのでしょう。よく言われていますが、これはウイルスとの戦争である、と。そう。戦時中なんです。なんの罪もない人が突然いなくなってしまう。突然具合が悪くなり入院し、次に会う時は骨になってしまうのです。

なんという非情なことでしょう。

有難いことに今の日本は戦争を直接経験していない世代が多くを占めています。
終戦記念日近辺になると「戦争はよくない」「戦争のない世の中を」等とよく耳にしますし、自分自身もそう思っていました。しかし、それがいかに漠然とした実感のこもっていない、ただの「フレーズ」だったのかと、今思います。

人が殺される。
自分の大切な人が殺される。
死ぬ。自分が敵に殺されるかもしれない。

こんな恐怖を目の当たりにして怯え、周囲を疑心暗鬼の目でみるようになってしまう。人間の理想の姿、心が根本から揺さぶられている現在の状況。

「今さらか?」「今まで何を考えて生きてきたんだ?」と言われるかもしれませんが、
日に日に増える感染者、亡くなる人数の情報に毎日毎日接し、身近に感じていた人の訃報に頻繁に(いままでの平時に比べて)出合う。これはもう異常事態です。こんな毎日を送るようになり、「だから戦争はいけないのだ!」と強く実感するのです。

少々話がずれました。

私は根っからのB型気質だし、すぐ忘れるほう(当然人間なので根に持つこともあります(笑))なので、なんとかなっていますが、このような異常な精神状態が長く続くと、やはりうんざりしてくるし、ネガティブにもなってしまいます。
買い物に行ってレジで並んでる時に、これだけ人との距離をとって!と言われているにも関わらず、後ろの人が何も考えずに近寄ってくると、思わず睨み付けそうになります。マスクを付けずに歩いている人を軽蔑しそうになります。
そのうち無意識に声に出してその人たちに文句を言いそうで嫌です。
これも共感していただける人がほとんどだと思います。

だからこそ、今はみんなもっと意識を高くして、各自が細心の注意を払い、自分のこととして考えないと。戦争という言葉は使いたくないですが、ウイルスからしかけられた戦争、ウイルスから売られた喧嘩なんですから、どうあっても勝たなければなりません。これは「どこかの国と国」ではなく、「世界中の人=人類とウイルス」という想像もつかないようなレベルの戦争、人類のために勝たなければならない戦争です。

だから耐えましょう。我慢しましょう。甘ったれるのはやめましょう。
思考をすべてコロナにする必要はないのでしょうが、もっと深刻に考えるべきです。

物事を大局的にとらえて頑張りましょう。

お願いだから、こういう気持ちを萎えさせるような行動をしたり発言をしないでね、政治家さんたちよ。あんた方は偉いわけでも優れた人種でもないんだから。国と国民のことをもっと真剣に考えろ。
特にトップの方は奥方をちゃんと躾けてくれ。

夜中に書くと入り込んじゃうね。手紙は夜中に書くなっていうのと一緒(笑)

それでは皆さまご機嫌よう。







2020年4月22日水曜日

オンライン授業

前回から一週間ほど空いてしまいました。
お久しぶりです。

そう、お久しぶりの仕事です(笑)
非常勤講師をしている大学の授業が今週から始まりました。新型コロナウィルスの影響で2週間の繰り下げです。

ただ始まったといっても、国や自治体からは大学の休業要請も出ていますし、大学からも、「教職員も学生も登校することは罷りならず!」とお達しが。

で、この状況での授業する方法はというと、最近話題になることの多いオンラインです。Zoomというテレビ会議システムを利用して行います。「Zoom飲み会」などもあるように、40分まで無料で複数人で話し合えます。が、授業は大抵90分。そこで、大学はZoomと法人契約を結び、40分の時間制限を解除されています。

大学からZoomの登録方法や、これを使った授業の方法のマニュアルが送られてきたので、それに従ってアカウントを作るのですが、日々改良が行われているのか、そのマニュアルとは違う画面が出てきたり、説明が全部英語だったり・・・。悪戦苦闘の末アカウントを作り、授業の設定(曜日や時間、回数など)を行い、その情報を大学の「学務情報システム」に登録し、学生に伝え、という流れを経て、本日無事初オンライン授業を開催しました。

授業の方法を根本から変えなければならないので、教員も慣れない、というか初めての事で、正直戸惑いだらけです。しかし、この短期間でこういう方法で授業を行うことが出来るまでにしてくださった事務方の皆さんには感謝!!

私も何度かセルフリハーサルをやって、12:55を待つ。授業開始前、準備万端の様子。カメラはパソコンとスマホの2台を使い分けるようにしました。ちなみにパソコンは箏を演奏する時の譜面台に乗せています(笑)

机におくと、カメラに下から撮影される状態になるので老けてみえてしまうので、キーボードが傾斜して、カメラのついている画面は正面からとなる絶妙な傾斜角度。ただそれでも低いので段ボール箱を更に下に置いています。


今日は、学生も私も初対面なので、お互いに自己紹介をしたり、授業の概要や楽器の説明など、主に話中心でした。思ったよりスムーズなやり取りができます。また全員が画面を見ているので、他へ気が散らないので案外集中できるかもしれないです。
こんな感じの画面になっています。

始める前は不安だったのですが、案外楽しめました。
しかし、来週からは本格的に実技の授業。大学の授業と言えども、邦楽というただでさえ対面して伝授していく、ある意味「芸事」。しかも初めて邦楽と対峙する学生が相手。それを画面上で、しかも、タイムラグがあり一緒に演奏したり唄ったりできない状況で、どう進めていくか。んーーーー、困った。
来週の水曜日の授業までに色々考えて挑戦していきます!

それにしても、声を発する機会が極端に減っているので、今日久しぶりに長時間(と言ったって90分ですが)話したら、声がガラガラになりました。これは意識して声を出さないといかんです。運動不足解消のウォーキングやジョギングだけではダメですね。
頑張って稽古して独り言を言いまくりたいと思います。
皆さんもお気をつけあそばせ。


それでは皆さまご機嫌よう。

2020年4月14日火曜日

うちで踊ろう

今日は「ちょっとお聴きよ山田流」の第二回目のつもりでいたのですが、ある動画のモヤモヤが消えないので、こちらで。

友達とは会いませんよ。飲み会もしませんけど。
かつての日常は失われています。人とのつながりを感じることは大切ですが、国民が最低限度の生活ができる安心感がなければ、またみんなが集まって笑顔で語り合える時なんて来ないよ。
今日はうちで・・・って、毎日家ですけど。みんな協力してるんですけど。

たださ、あなたがそれに協力してくださいよ。

庶民らしく部屋着で、でもちょっと貴族風に撮ってみました。





あれ、踊ってないじゃん。ま、閣下の動画へのオマージュですから無言で。

出かけないので、髪の固めずそのまま。
衰え始めた頭皮にはもってこいだ(笑)


それでは皆さまご機嫌よう。

2020年4月13日月曜日

名無しの白い箱

家電って突然に壊れますよねー。
困りますよねー。

先月の話なのですが、洗濯機が仕事拒否をしました。

えーーもう壊れたのーー?

確かにちょっと前から脱水の前で止まったりしていたけど・・・


皆さん、洗濯機の寿命って知ってます?

たったの7年

そう言えば、前回洗濯機が壊れた時にブログを書いたなぁと思って探してみました。

2013年2月27日【日常】白い約束 というタイトルで書いていました。

今年は2020年。そう7年。ちょうど7年。その前の洗濯機は15年もったのに・・・

そう考えると昔の電化製品は丈夫にできていると思いませんか?
実家の洗濯機なんて何年もってるだろう。さすがに二層式ではないですがね(笑)


そして、今回我が家にお迎えした新しい洗濯機は・・・
お手頃価格の「AQUA」の洗濯機。三洋電機の洗濯機部門だそうです。
前の洗濯機は日立のもので「白い約束」という名前ですが、今回の洗濯機は無名です。

ザ白物家電って感じです。

中を公開!

上蓋はガラス?製で中が見えるようになっています。

洗濯機を回してびっくり、静か静か。
洗濯をしていると思えないくらい音がしない。

やっぱり新しいものはいいですねーー!

女房と畳は新しいほうがよい。

でもね、そこのお父さん方、ご用心ください。
家の近くにあるとある会社の看板をご覧ください。
「変えるなら奥さんよりも壁の色!」


おあとがよろしいようで。


それでは皆さまご機嫌よう。

2020年4月11日土曜日

【箏のこと】第二回「食べちゃうぞー!」の巻

なにやら教育テレビの子供向け番組のタイトルのようですね(笑)


今日お見せするところは・・・

ここ!

箏の裏です。何事も目に見えている表の部分だけ見ていてはいけません。表舞台に立つ人が輝くためには、多くの裏方さんが必要です。
何か主張するにも、裏付けがなくては説得力はありません。

箏が綺麗な音を出すのは、この裏側の仕組みがあるからなのです。
(私、なんかいい事言っているんじゃないか?ま、箏だけにね。寒っ)

前も書きましたが、箏の本体は桐の木です。ただの分厚い板っきれではなく、中は刳りぬいてあります。まぁ、“箱”みたいになっています。
そして裏板の上下二か所に穴が開いていて、そこから箏の中で反響した音が出てくるんですよ。

まずは、この箏の「裏の顔」をいくつかご覧ください。







「うわわわぁーーあ(^Д^)」ってな感じでしょ?
もしくは、「食べちゃうぞーーー!」

ちょっとほっこりします(笑)

もっと奥まで覗いてみようか。




ちなみに↑の楽器は祖母のものなのですが、「いまむら かがい」(←どういう方かご存知の方がいらっしゃったらご教示ください。)という箏職人が作ったもので、署名と焼き印があります。
もとに戻ってもう一つ。

歯のように見えるのは、表に張ってある絃を「龍眼」(こんどお見せします)から通して、円柱状の筒のようなものに結び付けて、ひっかけて止めてあるものです。

いかがですか?

ちょっと歯医者さんになった気分(笑)
まさに「口」ですよね。

その口の中をよく見てみると、山型の細工があるのがお分かりになりますか?
綾杉掘りと言います。実のところはどうなのか疑問はありますが、これが細かければ細かいほど音が反響すると言われています。三味線の胴(下部の皮が張ってある四角い部分)の中にもあるんですよ。
一般的に言う、いわゆる「いい楽器」にはこれがあります。

※ただしこれがないからと言って、「悪い楽器」ということではないので予め申し上げておきます。

上と重複するのもありますが、分かり易い画像をもう一度。

∧∧∧∧∧的なものが綾杉掘りです。

こちらは綾杉が二重です。「子持ち綾杉」と言います。

三重になると「孫持ち綾杉」と言うと聞いたことがありますが、私が持っている楽器の中にはありません。

ないものは「すだれ掘り」などと言って、彫刻刀で真っすぐ掘ったようになっています。
ちょっと見にくいかな。

学校教育用の、舞台演奏用ではない楽器には、このすだれ掘りもないものがあります。


これを見ると、前回の【箏のこと】でご紹介した、「箏は美術品」というのに加えて、箏作りの職人さんの技術力が詰まっているのがわかりますね。

この職人さんの「技」、演奏家の「技」そして、箏曲という音楽が絶えないように発信していかなければならない、と強く思うのです。

箏曲界のお偉い先生方、政治ばかりしている場合ではないですよ。


最後はちょびっと辛口で。



それでは皆さまご機嫌よう。










2020年4月10日金曜日

運動不足大丈夫ですか?

不要不急の外出をしないという生活をすると、一日一度も外に出ないという日も出てきてしまいます。うっかりすると数百歩しか歩いていないとか。

ジョギングやウォーキングは不要不急の外出には当たらないので、適度な運動はしましょうね。

今日はこんなコースを歩いたり走ったり。約7キロを1時間。

途中緑の◯の位置(汐浜運河の東陽橋)からの眺めが素敵でした。なんと東京タワーがよく見える!
この運河沿いをジョギング。

ただ、ジョギング中は社会的距離は通常の2メートルでは足りないようですので、十分間隔をあけましょう!せっかく健康のために運動をしているので、お互いを危険に晒すことがあってまなりません。

あぁ、髪切りに行きたい。けど、今はがまん。


それでは皆さまご機嫌よう。

2020年4月9日木曜日

開けてしまったパンドラの箱

する事がないと(って、練習しろよって)、何をするかというと・・・

普段ならしないような時間のかかる料理とか、毎日ブログを書くとか(笑)、部屋の掃除を念入りにするとか、等々。

その流れで、本日パンドラの箱を開けてしまったのであります。

東京に来てから22年、何回かの引っ越しの度に、どうにも分類できない、いらないのだけれども捨てられない物たちを入れてきたアルミの箱。数年ぶりに開けてみました。

懐かしいものがたくさん出て来ました。ガラクタと共に。

年数が経つと、人間の価値観は変わります。あの時は捨てられなかった物でも、今の自分からすると全くその価値がないものが多いです。でも、やっぱりどうにも分類できず捨てられないものがありました。

その中で衝撃的なものが。


過去の自分。


一番古いものから。

平成12年に更新した免許証。平成12年、20年前。藝大3年生の時、私が27歳になろうかとしている頃です。今大学で教えている学生が生まれた頃かぁ、と思うと随分前なのですが、感覚としては「そこそこ最近」な感じです。しかし20年前かぁ。今お付き合いのある多くの音楽仲間とまだ知り合ってもいない頃です。そうかと思えば、このころから変わらずお付き合いをしている音楽仲間もいたりして、思い返すとなかなか感慨深い。

この頃からゴールドだったのね、私(笑)

続きましては・・・

14年前ものも。藝大の助手時代の身分証明書。前髪を上にあげるようになっています。

そして13年前。

やつれていますが、決して仕事に行き詰っていた訳ではありません。今考えると猛烈なストレスの中にあった訳ですが、それはさておき、この写真はその年の入学式の日にを撮ったのですが、前日からノロウイルス的な症状で猛烈に体調が悪く、2日で数キロも体重が減った時だったのです。顔色が悪いし、目は引っ込んでるし。

さて、平成18年と平成19年の身分証明書で違いがあります。まずサイドの色が違いますね。なんで違うかというと、「上記の者は」以降の文章でお分かりのように、平成18年までは助手は「非常勤講師(助手)」という肩書だったのですが、平成19年からは「教育研究助手」という名前になり、藝大の職員になったのです。給料の計算方法が変わりました。金額はさほど変わらなかったのかな。多少減りましたが(笑)



その他は、どこにいっちゃったのかなぁと思っていたMD(死語か?)なんかもありましたが、すでに処分したコートやジャケットのスペアボタンとか、ポイントカードとか微妙な長さの鉛筆とか、謎の石とか(笑)

今となっては本当にいらない。でもその時点では捨てられなかったんでしょう。よく「1年使わないものは必要のないもの」と言いますが、本当にそうですね。ほとんどとお別れしました。

ただ、最近CMそしている着物買取の「5年着てなかったらもう着ないってぇ」というセリフには毎回違和感を覚えます。着物は5年着なくたって、着るときはきます、というか、着物は財産ですから。

そんなこんなで、つつがなく無職生活を送っています。


それでは皆さまご機嫌よう。


2020年4月8日水曜日

【箏のこと】第一回「箏は美術品」の巻

いやぁ、ますます感染者が広がりますね。

昼前にスマホから聞きなれない音が鳴って、恐る恐る見たところ、「新潟市が緊急事態宣言」という防災情報でした。そして以下の要請が。

・首都圏や関西圏への不要不急の往来を自粛して欲しい
・首都圏や関西圏から新潟市へ来た場合、2週間は外出を控えて経過観察をして欲しい

あぁ、これで新潟へ易々と行けなくなりました。
ま、流行している海外から帰国した人への措置と同じことですよね。

そんなに東京は危険なのかーーーー!
きっと危険なのでしょう。

いずれにしても用心しましょう。


さて本題。

様々なシリーズを同時並行していきますよ。

題して「箏のこと」

第一回の本日は「箏は美術品」です。

箏と言えばもちろん“楽器”です。“楽器”ではあるのですが、木の美しさもありますが、様々な細工がされていて、美術品と言っても過言ではありません。

箏は、その見た目から龍に見立てて各部の名前が付けられています。
今日は龍の口の中にある舌の部分である「龍舌(ぜつ)」の部分をクローズアップ!
ここです。舌のくせしてスゴイんです。

家にある箏の中からいくつかご紹介。
是非拡大してご覧ください。

松と波と千鳥かな


菊ですね


松竹梅か


これは・・・秋っぽい


これは雅だ。牛車ですね。源氏物語っぽい。


蒔絵や象牙がふんだんに使ってあり、美術品というのがお分かりいただけると思います。
自分の家の家紋をいれたり、名前をいれる方もありますね。

なかにはこんな子もいます。
シンプル

普段はこの部分にカバーを付けています。楽器を立てかける時はこの部分を下にするのです。また、口の上の部分(「龍額(りゅうがく)」=龍の額)の部分も木なので、傷がつきやすい。なので舌の装飾や額を傷めないためなのです。演奏会など人前で弾く時は基本的に外します。たまにカバーをしたまま舞台に出ている方がいらっしゃいますが、私は外すべきだと思います。

あ、カバーと言えば、急須の先にビニールっぽい先っちょがついてますよねぇ。あれは陳列している時に欠けるの防止しているだけなので、買ってきて使う際は外すんですよ。そのままの方が多いですが、衛生的にも外すことをお勧めします。


箏は桐の木で出来ていますが、その産地や木の材質、木目などで楽器の良し悪しが決まります。良い木だと、箏屋さんも気合いが入って様々な装飾をしたくなるんでしょうね。(それだけではないと思いますが)

箏を作るというのは、箏の人口を増やす、箏曲を残していくという事以外に、こういう細工をする職人さんの技を残していくことにも繋がっているのです。

まさに日本の伝統芸能、伝統技術!


あ、上手くまとまった!


それでは皆さまご機嫌よう。

注)この写真は一昨年の9月に撮影していますので、現在の武藤より若干若いですのでお気を付けください。