毎年5月の第2日曜日といえば???
母の日です。
ではありますが、私にとって5月の第2日曜日というと「新発田市芸能音楽祭 箏・三絃・尺八演奏会」の日なのであります。この演奏会は「第○○回」というのがないのではっきりしませんが、45回目くらいだと思います。なので、私の人生のほとんどの5月第2日曜はこの演奏会ということになるのです。
新発田市文化団体連合会の邦楽部門に登録している団体が出演するのですが、一番多いときは箏6団体、尺八2団体ありました。しかしながらやはり高齢化による会員減少や稽古場閉鎖などで、昨年から私たち箏曲松濤會と美すず会さんの箏2団体のみとなりました。1団体が2~3曲演奏するのですが、箏の曲というのはそれぞれで箏の音階が違うので、毎回調絃(チューニング)する必要があります。団体が多ければその時間をしっかり取れるのですが、2団体となると基本的に交互となるため、音階があまり違わない曲にして調絃時間を短縮するような工夫をしなくてはなりません。そのうえお客さんが飽きないようなプログラムにしなくてはならない・・・頭を悩ますことになります。
しかし、団体数が少ないメリットもあり、連絡が密に取れるというか、一緒に演奏会を作り上げていこう!というような一体感が生まれます。昨年の集客がコロナの影響もあり大変残念な結果だったので、今年は何か新しいことをやってなんとか邦楽人口の拡大に繋げていこう!という気概を持って企画しました。その結果、少々安易ではありますが「~和楽器でつづる日本の四季~」というテーマを設けて選曲しました。また、お客さんにも積極的に参加してもらって双方向で作り上げる演奏会という方向性を持たせるため、ワークショップも企画しました。
ということで、演奏曲は〔新年〕〔春〕〔夏〕〔秋〕〔冬〕〔新年〕〔新年〕で7曲。途中にワークショップを挟むプログラムとなりました。
まず
1.〔新年〕藤永検校作曲「八千代獅子」(美すず会)
2.〔春〕山田検校作曲「花暦」(箏曲松濤會)
江戸の桜の名所を巡ってもらいました。
3.〔夏〕中能島欣一作曲「ひぐらし」(箏曲松濤會)
ザーーーーッと降るにわか雨を表現した器楽合奏部分と、雨があがった後の景色をうたった唄部分、そして最後のひぐらしの鳴き声に“あわれ”を感じていただきました。
そしてここでワークショップです。ポスターや会場入口の看板などでも大々的にアピールしてみましたの。
まず「箏」の歴史や楽器についての豆知識、流派の話をしました。私のオリジナルテキスト!
その後、舞台の上で楽器体験。
よく考えたら、普段のぼらない舞台の上で、しかも初めて弾かされるって拷問ですよね(笑)しかし、8名の方がその“餌食”になってくださいました。ご協力ありがとうございました。
休憩を挟んで、デモンストレーションとして
4.〔秋〕中能島欣一作曲「秋静か」を独奏で。
5.〔冬〕レット・イット・ゴー~ありのままで~(美すず会)
6.〔新年〕初世中能島松声作曲「万歳」(箏曲松濤會)
新年に江戸城へ参候した三河万歳を題材にした曲で、華やかな気分になっていただきました。
7.〔新年〕山登万和作曲「松上の鶴」(合同)
演奏会の締めは、山田流箏曲を代表する祝儀曲で。
約2時間の公演でした。
来年はもっと工夫をして、さらにたくさんのお客さんに来ていただきたいものです。
それにしても、格安な年会費のみでこんなに自由に色々やらせてもらえるなんて、主催の新発田市民文化会館と新発田市文化団体連合会はすごいぞ!有難うございます。
さて、この日のお昼ご飯は、鮨「登㐂和」さんのお稲荷さん。手の込んだ大変美味なお稲荷さんでした。
色々立て込んでいたここ2か月くらいでしたが、ここから2週間はアホみたいに暇なので気が抜けたのか、この翌日(ぎりぎり昨日ですが)少々発熱。
しかし、夜アルコール消毒をしたところ、もう時間的にぎりぎりですが(ただいま23:35)本日(火曜日)は朝からすっかり平熱に戻っております。やはり酒は百薬の長であります。皆様適度な飲酒で健康を保ちましょう。
ちなみにこの演奏会、来年は5月12日ですよ~。