2013年5月2日木曜日

【仕事】 新潟県邦楽連盟

新潟で、私は「新潟市三曲連盟」と「新潟県邦楽連盟」という二つの連盟に所属しています。どちらも、箏・三弦・尺八の、いわゆる“三曲”に携わる人が加盟しています。

さて、3月にあった新潟県邦楽連盟(県邦連)の総会で、理事に推薦され承認されました。伝統のある連盟で、こんな大役に推薦していただいて仕事ができる事は、大変うれしい事です。
この県邦連では年に一回会報を出していてるのですが、会長の笹川峯仙先生から、今年の会報の巻頭言を書いてもらえないか、とのご依頼があり、書かせて頂きました。



とりあえず皆様にご紹介します。お時間のある方はお読みください。




再び邦楽ブームを
理 事  武 藤 松 圃

 新緑が目に眩しい季節となりました。皆様にはご清祥にお過ごしの事とお慶び申し上げます。先般の総会でご承認をいただき、この度理事に就任させていただくこととなりました。浅学非才の身ではございますが、先輩諸師の教えを請いつつ、持ち前のポジティブシンキングと若さを生かして、新潟県の三曲界発展のために微力を尽して参る所存でございます。皆様のご指導ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
 昨年12月の政権交代、その後の経済対策で景気回復の兆しがみられるようになりました。お花見でもシャンパンやボトルワインを用意する人が増えたり、円安で値上がりしているブランド品も、以前と売れ行きは変わらないとか。「景気の気は気持ちの気」とはよく言ったもので、何となく明るい気持ちになり、社会全体に前向きさが出てきたように思います。この勢いで、日本経済が益々上向きになってくれる事を願って止みません。
 さて、新潟県に限らず全国の三曲界では、《邦楽愛好者の減少→各助成の縮小や活動の減少→認知度の低下》という、言ってみれば“邦楽デフレスパイラル”に陥っています。しかし、これは高齢化や社会情勢ばかりが原因ではないように思います。自戒の念も籠めてですが、「なかなか新しい人が来ない」とか「子供たちが興味を持ってくれない」などと嘆いているばかりで、何か契機となる行動をされているでしょうか。総会や邦楽演奏会等の連盟の行事に積極的に参加されているでしょうか。この会報を隅々まで熟読されているでしょうか。もしそれをなさっていなければ、それも“邦楽デフレスパイラル”の一因になっているかもしれません。
 これを打破するためには何をしたらよいのか。邦楽を職業としている方も、趣味としている方も、また連盟の正会員も、準会員も区別なく、楽しく稽古や演奏するのは一番ではありますが、同時に邦楽を次代に繋ぐ役割も担っていると自覚しなければならないと思います。その上で我々が積極的に「楽しい、頑張っている」という“気”を持って活動すれば、邦楽に触れた事のない方も興味・好奇心という“気”を持ってくれるに違いありません。この“気”こそが、今後の邦楽の行方を左右すると言っても過言ではないと思います。
 皆さん、もっと音楽を楽しみましょう!そして、今こそ前向きな思考を持ち、積極的に活動し、それに参加して、古来より伝えられてきた日本の伝統芸能を守っていこうではありませんか。私たちの手で、再び邦楽ブームを起こそうではありませんか。皆様の更なるご協力をお願い申し上げます。



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