2012年12月15日土曜日

【演奏会報告】 日本酒と箏・三弦の夕べ

さて、日記をサボっていた間の、今は昔の演奏会報告を。

今日はその1。10月27日(土)にあった、“日本酒と箏・三弦の夕べ”です。
新潟駅前で錦屋酒店を経営している、中学時代の同級生の加藤(旧姓中澤)さんの企画でした。新潟で最も有名なお酒の一つである『久保田』を飲む会で、箏を弾いてもらえないかというものです。
会場は、新潟駅南の旬菜割烹びらーじゅさん。

さて、日本酒の会。何を弾こうか・・・

箏曲には、こんな席でもってこいの曲があるんです。その名は『笹の露』、別名『酒』。
この曲は菊岡検校の作曲で、八重崎検校が箏手付というベストコンビによる曲です。
内容は、故事や伝説を引用して酒の徳を称えたもので、箏と三弦の掛け合いが、まるで差しつ指されつしているような曲です。

歌詞が面白く、簡単に現代語訳すると、

「酒は飲み始めると際限がない」と論語にあるが、孔子は飲める方だったのであろう。逆に、「酒を飲むと三十六の過失を生じる」と諌めたお釈迦様は下戸でいらっしゃたのだろう。
~(中略)~
劉伯倫や李太白といった学者や詩人も、酒を飲まなければ平凡な人間だったであろうし、吉野の桜や龍田の紅葉も、酒がなければ風情もない平凡な場所である。

ね、面白い歌詞でしょ?

私も早く飲みたかったのですが、飲んで過失を生じる前で平凡なうちに演奏しました。
箏は母、三弦は私です。




その後、酒宴に参加させていただき、美味しいお酒と、美味しいおりょうりを堪能しました。




どれも手がこんでいて、念の入ったお料理でした。この料理を作ってくださったのはこの方、びらーじゅの青島さんです。土瓶蒸しの正しい食べ方講座(笑)

そして、お酒がまわりったところで「もう一曲!」との事で、「うさぎ・紅葉・夕やけ小やけ」をメドレーで弾きました。こんなに酔って人前で弾いたのは初めてです。顔がにやけているのはそのせいです。しかし、割と上手く弾けました(笑)

とても楽しい会でした。
皆さん、新潟へお越しの際は「錦屋酒店」さん、「びらーじゅ」さんへどうぞ!



武藤松圃HP

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