2012年6月4日月曜日

【演奏会報告】 都山流尺八演奏会

昨日6月3日(日)、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館能楽堂で、都山流尺八新潟県支部の演奏会が開催されました。天気がとてもよく、絶好の演奏会日和となりました。
能楽堂という独特の雰囲気の会場で気持ちよく演奏することができました。
昨日演奏したのは、中能島欣一の『ひぐらし』と『赤壁賦』の2曲。

まずは、『ひぐらし』。昭和2年の作曲で、中能島欣一が伊香保に旅行した際の、夕立がはげしく降る情景と、雨がやんだ後の夕暮れとひぐらしの鳴く声のさわやかさを表現した、まるで一枚の写真をみているような素敵な曲です。
尺八は早川絆山師の都友会さん。

続いて『赤壁賦』。昭和9年の作曲で、作詞は松本一太。中国宋代の詩人蘇軾の「前赤壁賦」の自由訳となっています。箏と尺八のソロに始まり、月明らかに星稀に、南に飛ぶや鵲(かささぎ)の・・・と唄い出します。仲秋の名月の晩に、古戦場である赤壁を流れる長江に舟を浮かべ、蘇軾が友と盃を交わしながら語り合っている様子を、二箇所の合の手(器楽部分)をはさんで唄います。山田流の古典の雰囲気を重要視した曲になっています。
尺八は松澤剣照山師の剣照山会さん。ソロを吹いたのは、先週の私の会で『さらし幻想曲』を吹いてくださった松澤茶照さん。とてもきれいな音色でした。


この会で山田流が出演するのは、今回の私たちが初めてということで、大変光栄でした。

演奏が終わって、能楽堂ロビーにある枯山水の中庭をバックに記念撮影。逆光ですが・・・


無事演奏会が終了し、会場をチサンホテルに移して懇親会が行われました。

美味しいお料理と美味しいお酒、そして楽しいお話に花が咲きました。今回の懇親会は、出席者が尺八の方なので、ほとんどが男性。さらに『赤壁賦』でご一緒した剣照山会の皆さんは日本酒がお好きな酒豪が多く、いつものことながら、たくさん注いでいただきました。特に斎藤照雲山師は注ぎ上手で、ついつい飲んでしまいます。さらに、中〆で帰ろうと思っていたのですが、「武藤先生は帰っちゃだめだからね!」と言われ、図々しくも残ってさらに飲み・・・(笑)
会場がそろそろという事で、最後に酒豪のお三方と記念写真。全員かなり出来上がっています。

左から、田巻照顧山師・斎藤照雲山師・私・肥田野照珠山師

この四人で、新潟駅南の“欅家”という小洒落た居酒屋に場所を変えて二次会。さらに日本酒が入り、久しぶりに酩酊しました。9時過ぎに帰宅したようなのですが、ちょっと記憶が曖昧です(笑)
とにもかくにも全力で演奏して、お酒が入って楽しい時間を過ごして・・・とても幸せな一日でした。
皆さんありがとうございました。今後ともよろしくお願いします!




武藤松圃HP
http://www.symphonic-net.com/mutoshowho/

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