2012年9月18日火曜日

【演奏会報告】 上越三曲協会 第50回記念演奏会

去る9月16日(日)、新潟県上越市のリージョンプラザ上越 コンサートホールで、「上越三曲協会 第50回記念演奏会」が開催されました。昭和38年の第1回演奏会から50年の歴史を重ねて、今回50回という大きな節目の演奏会に、若輩の私をゲストに選んでいただいて、嬉しい限りです。

今回演奏したのは2曲。
まずは光崎検校作曲の『秋風曲』(あきかぜのきょく)。『六段調』と同じ拍数の長い前奏のあと、白楽天の『長恨歌』を題材にした六つの歌を組歌という箏本来の形式で唄う曲です。
全曲演奏したのは、藝大4年生の時にあった「学内演奏会」という試験の演奏会以来約10年ぶり。その当時師事していた室岡松孝師に、「あんたよくこんな曲を勉強しようと思ったねぇ。変わってるねぇ。」と言われた曲です。それだけに思い入れもあり、今回丁寧に稽古しなおしました。演奏しながら室岡先生を思い出したり、今こうやって箏を弾いていられる幸せを実感しました。



もう一曲は、二世山木太賀作曲『寿くらべ』。浦島伝説を歌詞にしていて、浦島が龍宮城へ行き、乙姫と深い仲になった事、現世に戻ってきて玉手箱を開けて老人になった事、そしてそこまで長生きをした長寿を祝ったもので、山田流箏曲では一二を争うご祝儀曲で、このような記念の会にぴったりの曲です。
箏は、私の会でもお馴染みの樋口千清代さん。大学・大学院とともに過ごした仲間で、なんというか、馬が合うというか息が合う、演奏のベストパートナーです。


どちらの曲も20分近くあり、2曲演奏して汗だくでぐったりでした。
しかし、その後は楽しい楽しい祝賀会。ビールやら日本酒やら日本酒やらビールやら・・・
一週間分くらいのお酒を飲まされ、あ、いただき(笑)楽しい時間を過ごすことができました。
また、他の曲の助演で来ていた、藝大助手同期の堅田喜代実さんと楽屋が一緒で、さながら同窓会で、こちらも楽しかったです。

上越三曲協会の皆様、大変ありがとうございました。
また11月18日の新潟県邦楽連盟の演奏会でもお世話になります!

一つひとつの舞台を大切にして、心を込めて演奏をする。決してやっつけ仕事はしない。大事なことだ。






武藤松圃HP
http://www.symphonic-net.com/mutoshowho/

0 件のコメント:

コメントを投稿