2016年6月7日火曜日

箏・三弦・尺八演奏会 in 妙本寺

この間の日曜日、新潟市秋葉区にある日蓮宗の妙本寺客殿で演奏会がありました。
左側が本堂、右側が客殿です。

これは客殿から見えるお庭。
なんと庭師を入れず、ご住職がすべて手入れをされているとのこと。

こんな素敵な庭を眺めながら演奏を楽しめる会を主催されたのは、いつも新潟市三曲連盟でお世話になっている箏曲真和会真田雅晶先生のご門弟五十嵐雅楽新(うたしん)先生が主宰される箏曲新和会さんと、秋葉区邦楽連盟の琴古流尺八竹龍会さん。

自作の「回向」を是非このお寺で演奏して欲しいということで、今回お呼ばれしました。

「回向」は、平成15年に亡くなった父方の祖母のために翌年作曲したものです。実家が浄土真宗なので、その宗祖親鸞聖人の和讃を歌詞にしています。

今回のお寺は日蓮宗なので、浄土真宗の曲でもいいものかどうか心配でしたが、五十嵐先生が妙本寺のご住職にお聞きになったら、「宗派は違っても元は同じお釈迦さまです」というお返事だったという事を伺い、心置きなく演奏できまたした。

考えてみれば、真田先生、新和会さんは生田流。私は山田流。でも元は八橋検校。
宗派の違いで争ったり、対抗心を燃やしても無意味なのです。
お互いが調和して創造するというのが、伝統芸能が伝統芸能として現在も受け継がれている所以です。しかし、三曲をこれからも伝統芸能として残していけるかは、今現在ここを大切にしているか、そしてこれから大切にしていけるのかというのが大きな課題でもあると思います。


もっと書きたいのですが、話が大きく飛躍しそうなので、ここで一旦終了(笑)

「回向」
箏Ⅰ 真田雅晶師
箏Ⅱ 私
尺八 瀧沢峯道師

自分で言うのもなんですが、おそらく今回の演奏は“名演”だったように思います。
録音しなかったのが大後悔・・・
演奏者の気と観客の気、そして場の気が三位一体となって最高の演奏となったと確信しています



その他は、宮城道雄作曲「春の海」と「都踊」を演奏しました。

「春の海」
一番左が五十嵐雅楽新師です。


「都踊」


本当に素晴らしいお部屋なんです。こういうお部屋、大好き!
本堂にお邪魔して、そこから客殿を撮ってみました。

終演後、この客殿でご住職を交えて会食があり、楽しい時間を過ごしました。

30年近く地域に根差して活動されている五十嵐先生、これからもお元気でご活躍ください。そしてまたご一緒させていただける日を楽しみにしております。

これはご住職自慢の「瓢箪ぐみ」です。ちょっとピンボケですがご容赦を!


武藤祥圃HP

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