2013年8月12日月曜日

【演奏会報告】 八一祭

ブログはマメに書かなくては・・・と思ってはいるのですが、日々のあれやこれやに追われて筆不精になっています。書きたい事はたくさんあるのですが・・・

順番は前後してしまうと思いますが、今月こそ(と言いながら、すでに12日ですが)小まめに書こうと思いますので、ぜひお付き合いください。

まず一番近いところから。

先週8月9日(金)に開催された「八一祭」についてご報告です。
前回の日記でもご案内しましたが、「八一祭」は新潟を代表する歌人會津八一の生誕を祝う企画公演で、新潟市民芸術文化会館の能楽堂で行われました。
今回は第一部は唐招提寺執事の石田太一氏の講演、第二部は私の箏の演奏と日本舞踊でした。
演奏したのは、會津八一記念館の委嘱で今年3月に作曲した『斑鳩(いかるが)の四季』と『法隆寺賛歌』の二曲。そしてどちらの曲にも藤舎推峰師に笛を作調していただきました。さらに、『斑鳩の四季』には日本舞踊の三代目藤蔭静樹師が振りを付けられ、踊られました。



『斑鳩の四季』

(春)御遠忌近き頃法隆寺村にいたりて
うまやどの みこのまつりも ちかづきぬ まつみどりなる いかるがのさと

(夏)奈良博物館にて
くわん(か)のんの しろきひたひ(い)に やう(よう)らくの かげうごかして かぜわたるみゆ

(秋)法隆寺村にやどりて
いかるがの さとのおとめは よもすがら きぬはたおれり あきちかみかも

(冬)中宮寺にて
みほとけの あごとひじとに あまでらの あさのひかりの ともしきろかも


『法隆寺賛歌』

五重塔をあふぎみて
ちとせあまり みたびめぐれる ももとせを ひとひのごとく たてるこのたふ(とう)

法隆寺東院にて
ゆめどのは しづかなるかな ものもひ(い)に こもりていまも ましますがごと

夢殿の救世観音に
あめつちに われひとりいて たつごとき このさびしさを きみはほほゑむ

奈良博物館にて
ほほゑみて うつつごころに ありたたす くだらぼとけに しくものぞなき

御遠忌近き頃法隆寺村
みとらしの あづさのまゆみ つるはけて ひきてかへ(え)らぬ いにしへ(え)あは(わ)


※この画像は、当日NSTで放送されたニュースの映像をカメラで撮ったものです。


前々から會津八一の短歌を歌詞にした曲を作ってみたいと思っていたので、今回のお話はとても有難く、新潟出身の私としては大変名誉で誇りとすべき出来事でした。
これからも郷土の為に微力を尽くしたいと思っています。

当日の演奏の音源や映像は後日ホームページにアップしますので、ご覧ください。

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