2013年8月14日水曜日

【仕事】 新曲完成!

藝大の大先輩で新潟市在住の作曲家小西奈雅子先生が、私のために曲を書いてくださいました。先日楽譜をいただきに、先生のお宅を訪ねました。

〈雪〉ー箏と唄のためのー 

越後の僧侶良寛(1758-1831)の短歌のうち、“雪”を題材にした三首を歌詞にしています。


いづくより 夜の夢路を たどり来(こ)し み山はいまだ 雪の深きに
(弟の由之は、夢の中で行き通う道をどう辿ってやって来たのであろうか。周りの山はまだこんなに深い雪なのに。)

今よりは つぎて白雪 積もるらし 道踏みわけて 誰(たれ)か訪ふ(とう)べき
(これからは毎日続けて白雪が積もるのだろうな、 雪道を踏み分けてまで誰がこんな山中の庵にまで訪ねてきてくれるだろうか。)

あは(わ)雪の 中に立ちたる 三千大世界(みちおおち) またその中に あは(わ)雪ぞ降る
(国上山の庵にいる私の目の前には、あわ雪がしんしんと降り続いている。その中に三千大千世界が視えた。その中の一つ一つの世界にもあわ雪が降り続いていることだ。)


良寛は特に新潟では今でも敬愛されている人物です。會津八一に続き、次は良寛です。新潟に所縁の深い人物に触れる機会を得て有難く思います。
五線譜の楽譜なので、これを箏の楽譜に書き換えて練習スタートですが、良寛についても研究してみようと思っています。
どんな曲なのか楽しみ!!




この曲は、11月30日(土)に新潟市中央区にあるヤマハミュージック関東新潟店内のスペースYで開催される「越の風2013 新潟の作曲家」で初演させていただきます。演奏会の詳細については後日お知らせします。

 


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