2013年8月25日日曜日

【日常】 行く夏を惜しむ 晩夏の集い

昨日、4月にご縁のあった“さろん・ど・遊”さんの8月のイベント「行く夏を惜しむ 晩夏の集い」にお誘いをいただき、参加してきました。(4月のイベントの記事はこちら

場所は南青山のBLUE BRICK LOUNGE(ブルー・ブリック・ラウンジ)。ヨックモック南青山本店に併設されているラウンジです。 
昨日のお料理はカジュアルフレンチのコースでした。見た目も素敵で美味しかったのですが、残念ながら肝心の写真がありません・・・・・・・・・・・・
デザートはこちら。主宰の岡田さんの画像を拝借しました。


“さろん・ど・遊”さんのイベントは、毎回様々な分野の方が集まるので、お話していても楽しいし、勉強になる事がたくさんあります。
「ぜひ着物や浴衣で」という事だったので、麻の着物を着て行きました。

私、やけに貫録があるなぁ・・・(笑)



2013年8月21日水曜日

【仕事】 下合せ

邦楽の世界では、リハーサルの事を「下合せ」とか「下浚(ざら)い」と言います。(ちなみにお能では「申し合せ」と言います。)

今日(書いてる途中に日付が変わったので、正確には昨日)は、来月の28日(土)に兵庫の尼崎である演奏会の下合せをしました。この会を主催されている佐野満穂さんが、わざわざ尼崎から東京の稽古場まで来てくださいました。
曲目は、流祖山田検校の「江の島曲」と、山登万和の「須磨の嵐」。最近コラボが多い私にとっては、久しぶりの超ド古典の曲です。やっぱり古典はいいものです。私の軸でもあるし。
どちらも20分くらいの曲なのですが、それぞれ2回ずつ。かなり疲れました。
前はこれくらいへっちゃらだったのになぁ。これが年を重ねるという事でしょうか・・・はたまた遊びすぎなだけか?(笑)
遊びすぎの理由は明日にでも。


この演奏会の詳細は後日ここでもお知らせしますね。
とりあえずチラシをどうぞ。

2013年8月18日日曜日

【告知】 La Cucina del Cielo クラシックライヴVol.1

8月も間もなく下旬。そろそろ「あ、宿題が!」「自由研究どうしよう・・・」なんて悲鳴と、「だから早くやっちゃいなさいって言ったでしょ!」という親の怒号が飛び交う時期ですね(笑)
私は年がら年中宿題に追われていますが・・・

さて、9月から12月にかけては演奏会が目白押しです。

今日は9月8日にある演奏会のご案内です。
チラシはこれ。


根來(ねごろ)さんは大学の先輩のソプラノ歌手です。その根來さんのリサイタルシリーズVol.39に、尺八の福田大輔さんとともにお呼ばれしました。
今回の、普段はピアノやギターの伴奏で歌っている根來さんが、邦楽器の伴奏で歌うというもの。
よくよく考えると大胆な挑戦です。素晴らしい!
今月に入ってから週一回のペースで練習しています。

場所は川口市にあるワインダイニングLa Cucina del Cielo。ご家族でやっているイタリアンのお店です。雰囲気もお料理も最高です。
このお店でコース料理を召し上がっていただきながら聴いていただく曲は・・・

宮城道雄『春の海』 箏で一番有名な曲かもしれません。これを箏&尺八のオリジナルで。
中田博之『秋篠寺』 唄・箏・尺八の曲です。ソプラノでの歌でお聴きいただきます。
『百人一首より』 根來さんセレクトの百人一首からの三首を即興風に。
『童神(わらびがみ)』 夏川りみが歌って有名になった沖縄の曲です。
『スペインのビリャンシーコ』より「イザベルや、帯をなくしたね」「何を使って洗いましょう」「ぶどうの葉は緑」 箏の伴奏で。
その他色々。

9月8日(日)11:30開場 12:00開宴、料金は、コース料理とミュージックフィー込で5,000円。定員は25名です。

お申込みお問い合わせは
La Cucina del Cielo(ラ・クッチーナ・デル・チエロ) 048-225-0141
根來加奈さん colo_sop_high@yahoo.co.jp

根來さん福田さんLa Cucina del Cieroさん、それぞれホームページのリンクを貼ってありますのでご覧ください。

ちなみに根來さんとのコラボは9~12月まで4回ありますよ~。





2013年8月16日金曜日

【演奏会報告】 本堂じょんのびコンサート at 改観寺

6月30日、もうずいぶん前になってしまいましたが、今年3月頃から準備を進めていた「本堂じょんのびコンサート  at  改観寺」が行われました。

このコンサートの前々日6月28日の新潟日報に記事が出ました。

新聞効果は絶大です。お陰様で、昼の部は170名、夜の部は90名のお客様が来てくださいました。
当日の新潟の気温は30度。本堂には冷房がありません。我々とお客様の熱気で、会場はかなりの暑さ。ただ、まだ梅雨入りしていなかったのでそこまで湿度が高くなく、気持ちよく演奏できました。

これは昼の部。野口さんと廣川さんの様子をこっそり撮影しました。




今回のコンサート、キーワードは“奇縁”。
まず演奏者。ヴァイオリンの廣川抄子さん、バリトンの野口雅史さん、私。年齢が37・38・39と同年代。藝大卒。そして新潟出身や新潟在住。
特に野口さんは同じ年に入学。学生時代は全く関わりがなかったのですが、藝大の同窓会である同声会、その新潟県支部の総会で昨年の春に初顔合わせ。それ以来何かと縁があり・・・
そして今回目玉のプログラム。シューベルトの『冬の旅』。この冬の旅に、改観寺の副住職さんが脚本を書いた『親鸞上人 越後冬の旅』をコラボさせるという挑戦的なもの。この詩を書いたヴィルヘルム・ミュラーの息子、マックス・ミュラーは、仏教学の研究をし、その教えを受けた南条文雄は仏教研究の基礎を築いた人だとか。これを浄土真宗の改観寺の本堂で上演するというのも奇縁。

ここ数年、人と人との縁の不可思議さ、力強さを実感しています。一つひとつを大切にして活動していこと思います。

廣川さんとは11月・12月にも共演があります。詳細が決まったらお知らせします。


その日の野口さんのブログ「こころひとつ歌いたい」はこちら。マル秘画像も満載です(笑)

2013年8月15日木曜日

【日常】 夏の元気花

暦の上では立秋を過ぎたというのに、暑さはまさに今が本番。日本はもう熱帯なんじゃないかと思ってしまう酷暑が続いています。

そんな中元気に咲く花といえば、ヒマワリ。今我が家のベランダはヒマワリ畑と化しています(笑)

種を買ってきて植えたのが5月下旬。3日位で芽が出てきます。5月28日撮影。

間引きをしてすくすく育つことひと月半。7月10日にはこんなに大きくなりました。

そしてそこからひと月。8月13日には、もう畑。

暑い季節に黄色の花はよく似合います。
この他には今年はムクゲも買ってみました。これも実に夏っぽい。

あとは朝顔、日々草なんかが元気に咲いていますよ。
ミニトマトとシソも育てているのですが、こちらも良し。採れたてのトマトは美味しいし、シソは何にでも使えるし。重宝しています。

ただし、この暑さなので一日2回は水やりしないと萎れてきます。毎回ジョロで大変だったのですが、一昨日切り替え付のホースを買っちゃいました。お風呂場の蛇口に繋げば準備完了。まあラクな事。もっと早くこうすればよかった・・・

休みの日は、こんな花を見ながらベランダで冷えたビールをプシュッと開けて!

と思ってみたものの、暑すぎてダメです・・・

ならば、夜ライトアップしたらビアガーデン風でいいんじゃないのか?

と思ってみたものの、やっぱり暑すぎてダメです・・・(笑)





さて、今日は終戦記念日、鎮魂の日でした。5人に4人は戦後生まれだそうです。日本での戦争は教科書やメディアの中でしか分かりませんが、いつまでも平和であって欲しいものです。
特に今年は、何やら日本も周辺の国からの危険な感じがしなくもないですが、為政者には何とか知恵を出し合って、理性的に行動してくれる事を望みます。
そして、戦没者の方に哀悼の意を捧げます。







2013年8月14日水曜日

【仕事】 新曲完成!

藝大の大先輩で新潟市在住の作曲家小西奈雅子先生が、私のために曲を書いてくださいました。先日楽譜をいただきに、先生のお宅を訪ねました。

〈雪〉ー箏と唄のためのー 

越後の僧侶良寛(1758-1831)の短歌のうち、“雪”を題材にした三首を歌詞にしています。


いづくより 夜の夢路を たどり来(こ)し み山はいまだ 雪の深きに
(弟の由之は、夢の中で行き通う道をどう辿ってやって来たのであろうか。周りの山はまだこんなに深い雪なのに。)

今よりは つぎて白雪 積もるらし 道踏みわけて 誰(たれ)か訪ふ(とう)べき
(これからは毎日続けて白雪が積もるのだろうな、 雪道を踏み分けてまで誰がこんな山中の庵にまで訪ねてきてくれるだろうか。)

あは(わ)雪の 中に立ちたる 三千大世界(みちおおち) またその中に あは(わ)雪ぞ降る
(国上山の庵にいる私の目の前には、あわ雪がしんしんと降り続いている。その中に三千大千世界が視えた。その中の一つ一つの世界にもあわ雪が降り続いていることだ。)


良寛は特に新潟では今でも敬愛されている人物です。會津八一に続き、次は良寛です。新潟に所縁の深い人物に触れる機会を得て有難く思います。
五線譜の楽譜なので、これを箏の楽譜に書き換えて練習スタートですが、良寛についても研究してみようと思っています。
どんな曲なのか楽しみ!!




この曲は、11月30日(土)に新潟市中央区にあるヤマハミュージック関東新潟店内のスペースYで開催される「越の風2013 新潟の作曲家」で初演させていただきます。演奏会の詳細については後日お知らせします。

 


2013年8月13日火曜日

【日常】 打ち上げ

6月に開催した私のリサイタルで、『鐘が岬』の尺八を吹いてくださった、琴古流尺八江雲(こううん)会の古木禮雲先生と、一か月半遅れではありますが打ち上げをしました。
7月21日、場所は新潟駅南口に今春オープンしたホテルメッツ新潟の1階にある「魚沼釜蔵」。前から行きたいと思っていた、日本酒好きにはたまらない居酒屋さんです。場所はお任せしていたのですが、ここを選ぶとは、無類の酒好きな古木先生、流石です(笑)

とりあえずビール!ではなく、10種類の利き酒セットで乾杯。その後も古木先生おすすめの日本酒をいただきながら、刺盛りに焼き鳥、もつ煮に魚沼和牛の炙り。どれも美味い。
話にも花が咲き、あっという間に3時間。すっかり出来上がってしまいました。

こんな感じ。お店のスタッフさんを挟んで写真を撮ってみました。

ちなみに古木先生のこの日のTシャツ、様々な字体の“寿”という字が書いてあるものでした。中国で買われたそうです。


予め奥様と下見がてらここで食事をされたとの事。行き届いています。古木先生、流石です(笑)


今年は先生と一緒に新潟市三曲連盟の当番幹事なので、この役が終わったらまた打ちあがりたいと思います(笑)





2013年8月12日月曜日

【演奏会報告】 八一祭

ブログはマメに書かなくては・・・と思ってはいるのですが、日々のあれやこれやに追われて筆不精になっています。書きたい事はたくさんあるのですが・・・

順番は前後してしまうと思いますが、今月こそ(と言いながら、すでに12日ですが)小まめに書こうと思いますので、ぜひお付き合いください。

まず一番近いところから。

先週8月9日(金)に開催された「八一祭」についてご報告です。
前回の日記でもご案内しましたが、「八一祭」は新潟を代表する歌人會津八一の生誕を祝う企画公演で、新潟市民芸術文化会館の能楽堂で行われました。
今回は第一部は唐招提寺執事の石田太一氏の講演、第二部は私の箏の演奏と日本舞踊でした。
演奏したのは、會津八一記念館の委嘱で今年3月に作曲した『斑鳩(いかるが)の四季』と『法隆寺賛歌』の二曲。そしてどちらの曲にも藤舎推峰師に笛を作調していただきました。さらに、『斑鳩の四季』には日本舞踊の三代目藤蔭静樹師が振りを付けられ、踊られました。



『斑鳩の四季』

(春)御遠忌近き頃法隆寺村にいたりて
うまやどの みこのまつりも ちかづきぬ まつみどりなる いかるがのさと

(夏)奈良博物館にて
くわん(か)のんの しろきひたひ(い)に やう(よう)らくの かげうごかして かぜわたるみゆ

(秋)法隆寺村にやどりて
いかるがの さとのおとめは よもすがら きぬはたおれり あきちかみかも

(冬)中宮寺にて
みほとけの あごとひじとに あまでらの あさのひかりの ともしきろかも


『法隆寺賛歌』

五重塔をあふぎみて
ちとせあまり みたびめぐれる ももとせを ひとひのごとく たてるこのたふ(とう)

法隆寺東院にて
ゆめどのは しづかなるかな ものもひ(い)に こもりていまも ましますがごと

夢殿の救世観音に
あめつちに われひとりいて たつごとき このさびしさを きみはほほゑむ

奈良博物館にて
ほほゑみて うつつごころに ありたたす くだらぼとけに しくものぞなき

御遠忌近き頃法隆寺村
みとらしの あづさのまゆみ つるはけて ひきてかへ(え)らぬ いにしへ(え)あは(わ)


※この画像は、当日NSTで放送されたニュースの映像をカメラで撮ったものです。


前々から會津八一の短歌を歌詞にした曲を作ってみたいと思っていたので、今回のお話はとても有難く、新潟出身の私としては大変名誉で誇りとすべき出来事でした。
これからも郷土の為に微力を尽くしたいと思っています。

当日の演奏の音源や映像は後日ホームページにアップしますので、ご覧ください。