2015年12月6日日曜日

【演奏会報告】二代真田雅晶開軒三十周年記念箏曲演奏会

早いもので、12月に突入しました。年越しに向けて一気に爆走している感じです。
急に今月23日に韓国での演奏が決まったので、慌ただしさマックスです。

さて、先月22日に開催された「二代真田雅晶開軒三十周年記念箏曲演奏会」の様子をご紹介します。

日ごろから大変お世話になっている真田雅晶先生が、お祖母様の初代真田雅晶先生の跡を継いで新潟で稽古場を出されてから三十周年の記念の演奏会です。
有難いことに特別出演としてお声がけいただきました。

お天気にも恵まれて、絶好の記念演奏会日和でした。
会場の「だいしホール」の玄関には、立派な手書き看板も。

開場直前の会場です。
舞台正面と両脇に置かれた花がとても素敵です。

ここからは全ての演奏曲の舞台写真です。

1.「都忘れ」 初代富山清琴作曲 (賛助出演 都山流尺八 好友会)

2.「雪の雲」「笛の音」 宮城道雄作曲

3.「舟の夢」 菊﨑検校作曲 (賛助出演 琴古流尺八 緑雲会・江雲会)

4.「月下美人」 吉崎克彦作曲 (賛助出演 琴古流尺八 江雲会 古木禮雲師) 

5.「萩の露」 幾山検校作曲 (賛助出演 琴古流尺八 竹峯会)

ここまでが第一部。

この後休憩を挟んで第二部へ。

第二部に先立って、色々な写真を交えて三十年を振り返る映像コーナーがありました。

1.「花想歌三題(かそうかさんだい)」 武藤祥圃作曲

これは昨年末に「記念の曲を」とのご依頼があって作った曲です。
真田先生から連想される花を題材にした和歌を三つ選び、箏伴奏の歌曲としてつくりました。

つぼすみれ
山吹の 咲きたる野辺の つぼすみれ この春の雨に 盛りなりけり

牡丹(深見草)
みし春の 千千の色香を ひともとに とりあつめたる 深見草かな

大和撫子
われのみや あはれと思はん きりぎりす 鳴く夕かげの 大和撫子

バックに映像が流れ、照明はスポットライトだけ、という雰囲気のある演出でした。

これはリハーサルの様子です。


2.「木と石の詩」 松本雅夫作曲
尾形光琳の『紅白梅流水図』の複写版に感動し、音に表してみたい衝動にかられて作曲したそうです。
その絵から始まり、印象的な映像も流されました。

3.「千代の鶯」 光崎検校作曲
23分ほどある大曲。初めて勉強した曲でしたが、弾き応えがあって楽しかったです。
「五段砧」を彷彿とさせる旋律も随所に出て来て、「ははぁ、これが光崎の好きな旋律なんだね」などと思ったりもしました。

4.「三番叟協奏曲」 武藤祥圃作曲
これも「花想歌三題」と同じく、この演奏会を記念して委嘱された作品です。
河東節「翁三番叟」からヒントを得た曲で、独奏箏・箏Ⅰ・箏Ⅱ・十七弦による合奏曲です。
聴きにきてくださった作曲家の小西奈雅子先生に、「なかなか面白い曲だったわよ」と言っていただけて、とりあえず一安心。

立派な花束をいただきました。
今日現在、まだ実家の玄関に生けてあります。


その後、場所を新潟グランドホテルにうつし、祝賀会が開かれました。
左の座っているグレースーツが私。いやぁ、背中が丸いな・・・
どうにかせねば。

終宴後、真和会の皆さんと集合写真を撮ろうと並んだ時に、何かおかしなことが発生したのだろうと想像できる様子のショットです(笑)

とてもいい一日でした。有難うございました!

真田先生をはじめ、真和会さん、ご門弟の皆様の益々のご繁栄をお祈り申し上げます。



武藤祥圃HP

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